4月に入り暖かい日々が続くと、そろそろクローゼット内も衣替えの時期! 洋服整理のポイントは、好きな服や似合う服が選びやすく、管理しやすいこと。そのためには、今の自分に合っている洋服はどれか、改めて見直すことが必要です。今回は、整理収納アドバイザーである筆者が、この4月に実際に見直した「洋服の整理チェックポイント」をご紹介します。
生地が劣化して古びているかも?
洋服の生地は、時間と共に劣化するもの。どんなに高価なブランドで、流行の洋服を着ていたとしても、生地の傷みがひどいと全体的にくたびれた印象になりがちです。
傷んだ洋服を見てみぬふりしてなんとなく着続けていると“この恰好では知り合いに会いたくない”と感じてしまうことも。適当な洋服は、自分自身の価値を下げてしまうことにもつながりかねません。
【ポイント】
- 変色している
- 生地が傷んでいる
- 首元がヨレている
- シミが落ちない
- 色あせ・変色している
デザインと着心地のミスマッチはある?
一度手に取ったけど、やっぱり戻してしまう。着てみたけど、なんだかしっくりこない……。そんなふうに、触れるたびに違和感を覚えてしまう服が、誰にでもひとつやふたつはあるはず。そんなときは、“無意識に選ぶのを躊躇してしまうのはなぜ?”と、改めて考えてみましょう。
例えば、生地が軽やかで素敵なブラウスだけど、下着が透けすぎるからインナーを着替えなくてはいけない。オシャレなデザインだけど、二の腕や脚など身体のラインが丸見えで恥ずかしい……など。
どの部分が気になって手が伸びなくなっているかを言語化してみると、違和感を抱きつつも、執着して手放せない自分の気持ちが見えてくるかもしれません。
【ポイント】
- 重たい
- 下着が透ける
- チャックが開けにくい
- 身体にピッタリで苦しい
- オーバーサイズすぎて太って見える
年齢による変化に合わなくなっていない?
年齢とともに体形や肌質が変化して、今の自分に合わなくなってきたと感じる洋服はありませんか? 特に、リボンやレースがついていたり、柄や色のインパクトが強いデザインのものは、2~3年経つと急に似合わなくなったと感じることも多いでしょう。
筆者の場合も、5年前に購入した卒入学式用のショート丈のジャケットとワンピースが、45歳を過ぎて“なんだか違うかも”と急に感じるようになりました。体形に合ったシンプルなジャケットとオールインワンに買い替えると、それぞれ別に普段使いもOKになってコーディネートの幅が広がるように!
数年に一度しか着ないため劣化がひどいわけではありませんでしたが、年齢に合わないデザインの服は、着ている間もなんだか気分が下がってしまいます。年を重ねるにつれ、今のスタイルに合った服選びの大切さを、より実感するようになりました。
【ポイント】
- デザインが若すぎる
- インパクトが強くて合わせにくい
- 色が明るすぎ・暗すぎて老けて見える
- 体形に合わず着心地が悪い
- 3年間一度も着ていない
手入れが面倒くさい・シワになりやすいものは?
シワがつきやすく、毎回アイロンが必要。自宅での手洗い・洗濯機洗いが不可。静電気が起きやすい。たびたび毛玉取りが必須など、洋服には生地に合ったさまざまなお手入れが必要です。
特にシワができやすい洋服は、リネン・コットンなど天然素材のものです。脱水後すぐに取り出し、シワをしっかり伸ばして干すなど、洗濯時のちょっとした気遣いで着用時の印象が大きく違ってくるため、筆者は毎回手間をかけて手入れしていました。
現在は、30代の頃に重宝していたリネン100%の洋服も吟味し、手間のかかるものやサイズ感が合わないものは思い切って手放しました。40代は、ポリエステルが入ったブラウスなどなるべくシワになりにくい素材の洋服を選ぶことで、すっきりときれい目なコーディネートを余計なお手入れ不要で楽しめています。
【ポイント】
- 乾きにくい
- 自宅で洗えない
- 静電気が起きやすい
- 毛玉がつきやすい
- シワがつきやすい
まとめ
できるだけたくさんの洋服をクローゼットに持っておくことが、オシャレで着こなし上手につながるとはかぎりません。手入れが行き届かない洋服のせいで、だらしなかったり、全体的に古びた印象になってしまうのは、とても残念ですよね。
今回ご紹介したチェックポイントを参考に、多すぎる洋服は思い切って手放すことで、コーディネート選びが楽しくなる適切な洋服の量に近づけるでしょう。
年齢に関係なく魅力あふれるファッションは、清潔感があり、体形や肌質の変化や個性に合った洋服を選ぶことが大切です。衣替えは洋服の整理には絶好のタイミング! ぜひチェックポイントをご参考にしていただければ幸いです。
筆者情報
のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。クリンネスト1級。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram@non.karoyakani
文/のぞみ