女性は、女性ホルモンの分泌量の変動や、結婚、出産などライフステージの変化によって男性とは異なる心身の変化を経験します。
そのため、ライフステージごとの健康課題も異なるのです。
各ライフステージに合わせたセルフケアのポイントをあんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに解説していただきます。
そのため、ライフステージごとの健康課題も異なるのです。
各ライフステージに合わせたセルフケアのポイントをあんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに解説していただきます。
女性のライフステージとは
女性の一生は思春期、性成熟期、更年期、老齢期の4つのライフステージに分けられ、それぞれ女性ホルモンの分泌量が大きく変化します。
思春期とは、初経が始まってから月経が安定するまでの17〜18歳頃までの時期を指します。
性成熟期とは10代の終わりから40代前半までを指し、心身ともに安定する時期とされています。
そして、閉経を挟んだ前後の合計10年間(45〜55歳頃)を更年期といい、それ以降が老齢期です。
思春期とは、初経が始まってから月経が安定するまでの17〜18歳頃までの時期を指します。
性成熟期とは10代の終わりから40代前半までを指し、心身ともに安定する時期とされています。
そして、閉経を挟んだ前後の合計10年間(45〜55歳頃)を更年期といい、それ以降が老齢期です。
更年期
更年期の女性は、社会的に責任のある立場になったり、親の介護が身近な問題になったりと多くのストレスを感じやすい世代でもあります。
また、更年期は子宮頸がんや乳がんの発症リスクが高まる時期ともされているため注意が必要です。
また、更年期は子宮頸がんや乳がんの発症リスクが高まる時期ともされているため注意が必要です。
急激に減少する女性ホルモン
女性の卵巣機能が30代半ば頃から低下するのに伴い、女性ホルモンの分泌も40代半ば頃から急激に減少し、50歳前後には閉経を迎えます。
女性ホルモンのエストロゲンは自律神経の働きに関わっているため、女性ホルモンが減少し始める更年期は自律神経が乱れがちになります。
自律神経の乱れは、全身の機能低下や免疫システムの低下につながるため、更年期は健康問題を招きやすい時期なのです。
女性ホルモンのエストロゲンは自律神経の働きに関わっているため、女性ホルモンが減少し始める更年期は自律神経が乱れがちになります。
自律神経の乱れは、全身の機能低下や免疫システムの低下につながるため、更年期は健康問題を招きやすい時期なのです。
よくある健康課題
更年期のさまざまな心身の不調を「更年期症状」といい、日常生活に支障をきたすほど症状の重いものを「更年期障害」といいます。
更年期症状の原因には、加齢やエストロゲン分泌量の減少といった身体的な要因に加えて、性格などの心理的要因、家庭や職場などの社会的要因も影響すると考えられています。
更年期障害の代表的な症状はホットフラッシュと呼ばれるほてり、のぼせ、発汗です。
その他にも、
更年期症状の原因には、加齢やエストロゲン分泌量の減少といった身体的な要因に加えて、性格などの心理的要因、家庭や職場などの社会的要因も影響すると考えられています。
更年期障害の代表的な症状はホットフラッシュと呼ばれるほてり、のぼせ、発汗です。
その他にも、
- 冷え
- めまい
- 耳鳴り
- 頭痛
- 動悸
- 不眠
- 不安感
- 関節痛
- 疲労感
- 膣の乾燥
- 性交痛
などさまざまです。
また、更年期は、エストロゲンの分泌量の減少に伴い高血圧・脂質異常症・糖尿病、骨粗しょう症の発症リスクが高まる時期とされています。
また、更年期は、エストロゲンの分泌量の減少に伴い高血圧・脂質異常症・糖尿病、骨粗しょう症の発症リスクが高まる時期とされています。
老齢期
50代半ば以降を老齢期と呼び、この時期は更年期の不調から徐々に抜け出して体調が安定してくる一方で、エストロゲンの分泌量は閉経後さらに減少します。
それに伴い、からだのさまざまな機能に影響が出やすくなるのです。
また、エストロゲン分泌量の減少によりうつ症状があらわれることがあります。
それに伴い、からだのさまざまな機能に影響が出やすくなるのです。
また、エストロゲン分泌量の減少によりうつ症状があらわれることがあります。
閉経とともにやってくる老齢期
閉経は50歳前後で迎える人が大多数ですが、40代前半で閉経する人もいれば、50代後半まで月経がある人もいます。
エストロゲンは骨密度を維持する働きがあるため、閉経以降はエストロゲンの減少によって骨密度が低下し、骨粗しょう症の発症リスクが高まります。
閉経以降は、運動や食事、日光浴など日頃から骨を強くすることを意識した生活を送るようにしましょう。
エストロゲンは骨密度を維持する働きがあるため、閉経以降はエストロゲンの減少によって骨密度が低下し、骨粗しょう症の発症リスクが高まります。
閉経以降は、運動や食事、日光浴など日頃から骨を強くすることを意識した生活を送るようにしましょう。
よくある健康課題
更年期を過ぎて体調が安定する一方で、閉経以降は生活習慣病へのリスクが高まります。
エストロゲンは脂質代謝にも深く関わっているため、エストロゲンの分泌量の減少により脂質異常症になりやすく、動脈硬化症のリスクが高まるとされています。
また、認知症、頻尿、萎縮性膣炎(膣粘膜が乾燥・委縮し、菌が繁殖することで起こる炎症)などを発症しやすくなります。
完治するのがむずかしい病気でも、適切な治療やケアによって良好な状態を維持する効果が期待できますよ。
エストロゲンは脂質代謝にも深く関わっているため、エストロゲンの分泌量の減少により脂質異常症になりやすく、動脈硬化症のリスクが高まるとされています。
また、認知症、頻尿、萎縮性膣炎(膣粘膜が乾燥・委縮し、菌が繁殖することで起こる炎症)などを発症しやすくなります。
完治するのがむずかしい病気でも、適切な治療やケアによって良好な状態を維持する効果が期待できますよ。
女性特有の悩みには漢方薬もおすすめ
最近では、30代後半〜40代前半に心身の不調を感じる人が増えています。
この時期はプレ更年期とも呼ばれ、更年期に似た症状が出始めます。
漢方薬はプレ更年期の症状の緩和にも役立ちます。
漢方薬は自然の生薬を組み合わせて作られており、心とからだ全体の乱れたバランスを回復させる働きを持ちます。
そのため、さまざまな更年期症状にも効果が期待できます。
プレ更年期における不調の対策には、
この時期はプレ更年期とも呼ばれ、更年期に似た症状が出始めます。
漢方薬はプレ更年期の症状の緩和にも役立ちます。
漢方薬は自然の生薬を組み合わせて作られており、心とからだ全体の乱れたバランスを回復させる働きを持ちます。
そのため、さまざまな更年期症状にも効果が期待できます。
プレ更年期における不調の対策には、
- 女性ホルモンのバランスを整える
- 血流や自律神経の乱れを整え、イライラや気分の落ち込みを鎮める
- 血流を改善して倦怠感や肩こりを改善する
といった漢方薬を選び、根本改善を目指します。
<プレ更年期におすすめの漢方薬>
加味逍遙散(かみしょうようさん)
イライラ、気分が落ち込むなど、女性ホルモンの変動によって起こりやすい精神不安の症状や、のぼせなどに有効です。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
頭重、めまい、肩こりなど更年期障害で起こりやすい症状の他、冷え、むくみ、貧血にも用いられます。
漢方薬は、自分に合うものを選ぶことが大切です。
合わない場合は十分な効果が得られず、副作用が生じる恐れもあります。
「あんしん漢方」は漢方のプロがAIを活用し、最適な漢方を見極め、お手頃価格で自宅に郵送してくれるオンライン個別相談が可能です。
漢方薬での体質改善に興味がある人は、ぜひ活用してみてください。
合わない場合は十分な効果が得られず、副作用が生じる恐れもあります。
「あんしん漢方」は漢方のプロがAIを活用し、最適な漢方を見極め、お手頃価格で自宅に郵送してくれるオンライン個別相談が可能です。
漢方薬での体質改善に興味がある人は、ぜひ活用してみてください。
自分のからだと向き合おう
年齢にとらわれず自分らしく人生を楽しむために、ライフステージに応じたセルフケアを心がけ、毎日を健やかに過ごしましょう!
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。
病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。
病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。