毎日使っていても意外と気づきにくい、お風呂のちょっとした汚れ。いつでもスッキリした状態をキープしたいなら、簡単なお掃除テクニックを取り入れましょう。今回はanan Beauty+ clubのメンバー約100人に聞いたお風呂掃除事情や、掃除のプロ直伝の「簡単お掃除術」をご紹介します!
女性約100人に聞いた「お風呂掃除の頻度」
anan Beauty+ clubのメンバーに、「お風呂掃除」についてリサーチ! 掃除をするペースやお風呂掃除で使っているグッズを聞いてみました。
※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。
お風呂掃除のペースはどれくらい?
次に、湯船や浴室の床などの掃除はどのくらいのペースでするか教えてもらいました。まずは、湯船ついて聞いてみたところ、「毎回湯船を使用する前に洗う」が50%、「毎回湯船を使用した後に洗う」が37%、「ぬめりを感じたら洗う」が13%でした。
私は、実家でも湯船を使用する前に洗う習慣だったので、使用後に洗う人が37%もいるのには驚きでした。
続いて、床について聞いたところ、「毎日洗う」が7%、「毎回湯船を掃除するときに洗う」が27%でした。もっとも多かったのが「週に1回程度」と「汚れが目立ってきたら」で、それそれ33%でした。
湯船の掃除に比べると頻度はかなり減ってくるようです。それでも、毎日洗う人も一定数いるんですね。湯船と違って、床掃除はまた今度でいいやと思っているうちに、数週間が経ってしまうというパターンを繰り返してしまうのは、私だけでしょうか?
続いて、お風呂の蓋や風呂桶、椅子などの掃除ペースを聞いてみました。「毎日洗う」が5%、それ以外の「毎回湯船を掃除するときに洗う」、「週に1回程度」、「半月に1回程度」、「汚れが目立ってきたら」、「その他」はいずれも19%でした。私は、数か月に1回程度なので、毎日洗う人が6%もいるのが意外でした。
そして、風呂桶や椅子の洗い方って、けっこう悩ましいと思うのですが、みなさんどうやって洗っているのでしょうか。気になります。
ちなみに、その他と答えた人の多くは、蓋や椅子などを使用していないという回答でした。
最新の湯船の掃除アイテム
続いて、「湯船を洗う時にスポンジ等を使用して洗いますか?」と質問したところ、「YES」と回答した人が75%、「NO」と回答した人が25%でした。まず、「YES」と回答した人の理由をみてみましょう。
「水垢が気になるから」(34歳・会社員)
「きれいになった気がしない」(28歳・会社員)
多くの人が、スポンジを使用しないと「汚れが落ちない」と回答しました。また、環境への配慮から洗剤を使用しない代わりに、スポンジでこするという人もいました。サステナビリティへの意識、素晴らしいですね!
一方で、スポンジを使わない人の理由もみてみましょう。
「汚れが付きにくい湯船なので、毎回洗い流してふきあげていると汚れを見ることがほぼない」(35歳・専門職)
「お風呂掃除スプレーを使っていて、そのスプレーはスポンジでこする工程が不要だから」(32歳・自営業)
最近、擦り洗い不要のお風呂掃除スプレーが売られていますよね。私も家事は少しでも楽をしたい派なので、1年くらい前からスプレーを使用しています。スポンジなどを使用しない人たちは、こういった擦り洗いが要らない洗剤を使っているケースが多いようです。
※ 文・高橋あやか
※ 2022年11月15日配信
お風呂掃除でつい忘れがちな4か所
次に、クリンネスト1級の資格を持つ掃除のプロ・のぞみさんに、普段のお風呂掃除で見逃しがちな場所とお掃除方法を解説してもらいました。
(1)天井
高温多湿になるお風呂場では、暖かく湿った空気が上部にたまり、天井にもカビが発生しやすくなります。しかし、手が届きにくく掃除をする機会が少ないため、カビの存在に気が付かない方もいるかもしれません。
筆者宅では、天井の掃除には
- フロアワイパー
- キッチンペーパー
- アルコールスプレー
を使用します。
キッチンペーパーにアルコールをかけてしっかり湿らせて、フロアワイパーにつけそのまま天井に押し付けながら汚れを拭き取ります。
天井全体が拭き取れたら、キッチンペーパーを外し、踏み台にのって換気扇の周りや照明カバーの上部も一緒に拭き掃除すると一石三鳥! 筆者宅では毎月初めに行っています。
(2) シャワーヘッド
シャワーヘッドは毎日使っているけど、実はほとんど掃除したことがないという方も多いのではないでしょうか? 節水タイプの穴が小さなシャワーヘッドの場合、水あかが溜まってお湯の出が悪くなっていたり、取っ手の部分に黒カビがついていたり、意外と汚れているんです。シャワーヘッドの掃除には、粉末のクエン酸を使用します。
1.風呂おけにクエン酸を大さじ1杯ほど入れて、40℃くらいのぬるま湯で溶かします。
2.シャワーヘッドをホースから外し、クエン酸水につけて1時間ほど放置します。
3.汚れが浮いてきたら、J型ブラシで細かい穴や取っ手の部分をこすり洗いすると、水あかや黒カビがするりと落ちます。
身体を洗うお湯は、いつも清潔に使いたいですよね。筆者宅では3か月に一度、定期的に掃除をしています。
(3)排水口の奥
排水口周りには髪の毛や石鹸カス、皮脂汚れが溜まりやすいため、ヘアキャッチャーはこまめに掃除している方も多いでしょう。しかし、ヘアキャッチャー以外にも「排水筒」や奥にある「排水ピース」も取り外しができます(※1)。シリーズによって形状は異なりますが、排水ピースにも汚れがびっしり付いていることも多くあるのです。
【参考】※1 TOTO.洗い場の排水口の流れが悪い
筆者宅では、ヘアキャッチャー、排水筒、排水ピースの3つを取り外して掃除。キッチン泡ハイターをかけて5分ほど置き、J型ブラシで気になるところをこすりながら洗い流します。排水口の奥もJ型ブラシを使うと届きやすいですよ。こちらは週1回行っています。
(4)ドアの通気口、ドアレール
通気口は外に水が出ないように複雑な構造になっているため、なかなか内側が見えません。換気する際に外の空気を取り入れる部分なので、ホコリや汚れが溜まりやすく、気が付くと黒カビや水あかが発生しやすくなる場所の1つです。
通気口部分は、キッチン泡ハイターをかけて5~10分くらい置き、J型ブラシでこすりながら洗い流すと、黒カビや水あかの塊がドロリと出てきます。同時に、ドアレールにも泡ハイターをかけて掃除するのがおすすめです。ドア周りの掃除は、まとめて毎月初めに行っています。
※ 文・のぞみ
※ 2023年9月27日配信
お風呂のフタの掃除頻度とカンタン掃除方法
週1回はフタのこすり洗い
浴室用中性洗剤を吹きかけて、フタの表面をスポンジでこすり洗いします。溝や継ぎ目の部分は、掃除用ブラシや歯ブラシを使ってこすってみましょう。100均にあるお風呂用ブラシは、先がとがっているものが便利です。凹凸のある部分にも届きやすく、コシのあるブラシで細かい部分もしっかり汚れを落とせます。最後に洗剤を洗い流して、全体が乾きやすいよう立てて置いておきます。
月1回は継ぎ目部分のカビ取り掃除
洗剤でこすり洗いしても落ちない頑固な黒い汚れは、プラスチックや継ぎ目に根を張ってしまった黒カビが原因。中性洗剤で落としきれない黒カビは、「強力カビハイター」や「カビキラー」などの塩素系洗剤で対応します。
泡状の塩素系洗剤は吹きかけても時間が経つと流れてしまうため、上からラップでパックをしておくと薬剤がカビにしっかり密着します。30分ほど時間をおき、すすぎ残しがないよう水でしっかり洗い流しましょう。一回の掃除で黒ずみが落としきれない場合は、もう一度行ってみてください。
塩素系漂白剤を使用する際は以下の注意点も守ってくださいね。
- マスクとゴム手袋を使用する
- お風呂場の換気をしっかり行う
- 酸性タイプの洗剤と絶対に混ぜて使用しない
- しっかりと水で流す
毎日気を付けるカビ予防
お風呂場のフタは重なったままだと湿った状態が続き、ぬめりやカビが発生しやすくなります。お風呂から出る際は次のポイントに注意しましょう。
- 50℃のシャワーをかけてカビの成長を防ぐ
- 入浴後はすぐに浴室乾燥機を回し、長時間湿気が溜まらないようにする
- シャッター、折りたたみタイプは、丸めたままにならないよう広げて干す
カビ菌は50℃以上のお湯でほとんどが死滅するといわれています(※2)。お風呂を出る前に高温のシャワーをかけておくと、お風呂のフタについた石鹸カスや皮脂汚れを洗い流し、カビの抑制にもつながります。
【参考】※2 文部科学省.カビ対策マニュアル 基礎編
※ 文・のぞみ
※ 2024年1月25日配信
簡単お掃除術でいつでもスッキリとしたお風呂に!
一日頑張ったあと、お風呂でホッと過ごす時間を楽しみにしている人もいるはず。気持ち良くお風呂に入れるように、簡単な掃除テクでピカピカにしておきましょう! ご紹介したお掃除方法やカビ対策をぜひ試してみてくださいね。
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文・高橋あやか、のぞみ 再編集・Natsu