近年は女性だけでなく、男性も体や顔の脱毛をする人が増えています。「パートナーが脱毛しようか迷っている」「パートナーのひげ剃りによる肌荒れが心配」という人も多いのではないでしょうか。今回はエステティシャンの筆者が、男性の脱毛事情とケアのポイントについてご紹介します。
近年の男性の脱毛事情
近年は女性だけでなく男性の美容意識も高まっていて、スキンケアや脱毛をしている人、これからしようか迷っている人が増えているようです。スキンケアや脱毛を始めたきっかけとしては、「キレイな肌になりたいから」「身だしなみのひとつとして」「乾燥を感じるようになったから」「ひげ剃りで肌が荒れるから」「毎日のひげ剃りが面倒くさいから」などの声が多いです。
男性も日々のスキンケアを大切に!
男性のなかには、スキンケアや美容と聞くと女性がするものと思っている人もいるでしょう。美容に対して抵抗がある、何を使えばいいか、どうすればいいかわからない人も多いかもしれません。
洗顔後は何もしないという人も多いですが、男性も最低限のスキンケアはしておくのがおすすめ。洗顔で汗や皮脂、外気汚れは落とせても、ケアをしない状態が続くと乾燥を招く、粉っぽくなる、ゴワゴワとかたくなる、毛穴の開きが目立つ、肌荒れする、シワ・シミなど肌老化が加速するといったトラブルを招きがちです。
もし、パートナーがキレイな肌になりたいと言っているなら、日々のスキンケアを提案してみるとよいでしょう。パートナーの肌を見たとき、乾燥による粉っぽさやひげ剃りによる肌荒れが気になったときは、洗顔、化粧水、乳液などのスキンケアアイテムをプレゼントするのも良いですね。
脱毛するなら、どのような仕上がりにしたいか考える
男性のなかには、ひげ、ひざ下、VIOの脱毛をする人が増えています。ひげに関しては、毎日剃る人、休日は生やしておきたい人、全く不要だと感じている人など、人によって必要度がさまざまです。
「今後も不要」「全てなくしたい」「ひげ剃りが面倒くさい」という場合は、クリニックやサロンで脱毛をするのがおすすめ。 一方で、「全てなくなるのは嫌」「毛量を減らしたい、部分的に残したい」という場合は、クリニックやサロンでどの場所をどれくらい残したいか伝えて、通う回数を調整しましょう。
ひざ下やVIOの脱毛の場合も、全ての毛をなくしたい場合はクリニックやサロンで脱毛をするのがおすすめです。一方である程度の毛量や一部分を残したい場合も、クリニックやサロンで要望を伝えて照射回数を調整しましょう。もしくは、気になるときだけ脱毛クリームなどで一時的に除毛する方法もありますよ。
カミソリ負けによる肌荒れの予防とケア法
毎日のようにひげを剃る人は多いですが、ときにはカミソリによって肌が荒れてしまうこともあるでしょう。カミソリによる肌荒れを放置すると、様々な肌トラブルにつながりがち。顔を洗ったときやスキンケア時に痛みを感じたり、傷跡が色素沈着したり、紫外線を浴びて将来のシミの原因になったりするので、きちんとケアしておくことが大切です。
きれいな刃のカミソリを使う、肌を保護する
カミソリには手動タイプや電動タイプがありますが、いずれにせよ定期的に刃がきれいなものに交換して使用しましょう。刃が古いものは切れ味が悪くて引っかかりやすく、肌を傷つけるおそれが。また、雑菌などによって肌荒れが悪化する場合もあります。
特に手動タイプは電動タイプよりも深く剃れるため、シェーバークリームなどで肌を保護してからおこなうことが大切です。
肌を守る、うるおいを補う
ひげを剃ったあとは肌が乾燥しやすく、見えていなくても肌には細かな傷がついていることがあります。特に化粧水にアルコールが含まれていると、剃ったあとのスキンケアがしみたりすることがあるので注意。
カミソリなどでひげを剃ったら、まずはぬるま湯で流し、タオルで水気を拭きとります。次に乳液を少量手に取り、手のひらで優しくおさえるようになじませましょう。乳液をなじませることで、乾燥によるバリア機能や細かな傷を保護する効果が期待できます。化粧水を手にとり顔全体に優しくなじませ、乳液を重ねると日中の乾燥予防ができますよ。
いかがだったでしょうか。パートナーや友人が脱毛をするか迷っていたり、ひげ剃り後の肌荒れに悩んでいたりする場合は、今回ご紹介した内容を伝えてみてくださいね。
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筆者情報
寒川あゆみ
大阪 エステサロン private salon Laule’a代表、美容ライター、講師。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業、講師、美容ライターとして美容情報や美容法を発信中。Instagram @laulea.beauty
文/寒川あゆみ