寒い冬を快適に過ごしたいと思うと、どうしても水道代やガス代が高くなりがち。しかしながら、光熱費を抑えようと我慢ばかりしていてもつらく、体調を崩す原因にもなりかねません。そこで今回は、筆者が水道代とガス代を節約するためにお風呂やキッチンで実践している「冬の節約術」をご紹介します。
お風呂の水道ガス代節約術3つ
東京都水道局の調査によると、家庭で使う水のうち、お風呂は全体の約40%を占めるとのこと(※1)。当然お湯を使うので、ガス代もかさみます。そこで、筆者がお風呂で実践している節約術を3つご紹介します。
シャワーの出しっぱなしを防ぐ洗面器足湯
冬の寒い浴室では、ついシャワーの時間が長くなってしまいがちですが、出しっぱなしでは水道やガス代が気になりますよね。そこで、シャワー時間短縮のためにおすすめしたいのが、洗面器を使った簡易的な足湯です。
やり方はとても簡単で、洗面器に少し熱めに感じるくらいのお湯を入れ、足をつけながら髪や体を洗います。足からじんわり温かくなるため、シャワーを必要以上に浴びなくても寒さを感じません。
なお、筆者はお風呂用イスに座りながら足をつけますが、立った状態では洗面器が滑る恐れがあるため避けてくださいね。
お湯を溜めるのは浴槽の3分の2程度まで
寒い日は湯船につかって冷えた体を温めたいですが、節約の観点では大量のお湯を使うので気を配りたいところ。お湯を溜める場合は、浴槽の底から3分の2程度の高さまでで止めるようにしています。半身浴なら浴槽の半分の高さで十分です。
小さい子どもがいる筆者宅の場合は、子どもたちと一緒に湯船につかってもあふれない水量を給湯器に記憶させています。大人1人では「少し足りないかな」と感じる程度の湯量ですが、1人で入浴できる日はゆっくりと半身浴を楽しんでいますよ。
節水タイプのシャワーヘッドを使う
節水効果を高めるためには、通常のシャワーヘッドから節水タイプに付け替えるのが有効です。節水シャワーヘッドは、水の出る穴を小さくして水圧を高めるしくみで、水の使用量を抑えられているそうです。
筆者宅は、備え付けのシャワーヘッドについている節水モードを使用。2,000~3,000円のお手頃な商品から高機能なものまで多数のシャワーヘッドがあるため、お好みのものを選んでみてはいかがでしょうか。
キッチンの水道ガス代節約術3つ
食費を抑えるために自炊を心がけていると、おのずと水道代やガス代も上がりますが、少しでも節約したいですよね。ここでは、筆者がキッチンで実践している節約術を3つご紹介します。
圧力鍋や土鍋をフル活用
調理の際は、それぞれの特性を活かして、圧力鍋と土鍋を使い分けるようにしています。
圧力鍋は、普通の鍋より加熱時間を短くできるため、ガス代の節約に。冬に食べたいシチューやポトフなどの煮込み料理は、圧力鍋を使えば時短かつ具材がやわらかく仕上がります。おでんの大根やこんにゃくは、下茹でなしでよいため、手間も省けますよ。
土鍋は高い保温力が特徴。定番の鍋料理は筆者宅でもよく作りますが、テーブル上では鍋敷きに置くだけで加熱しません。温め直さなくても、食べ終わる頃まで温かさが続きます。また、土鍋は煮物作りにも活用可能。コトコト煮立ててから火を止めてしばらく置いておくと、余熱でお肉や根菜類が煮崩れることなくやわらかくなりますよ。
洗い物は食洗機におまかせ
食器洗いは、手洗いより食洗機のほうが水道代を節約できるとされています。資源エネルギー庁の試算では、手洗いする場合と食洗機の場合を比較して、光熱費トータルで約6,470円食洗機のほうが省エネだとされています(※2)。
筆者は今年に入ってから食洗機を使い始めたのですが、洗い上がりはとてもきれいで、手洗いで気になっていた手荒れもなくなりました。
A4サイズのスペースに置けるものやタンク式など、最近はさまざまな食洗機があるため、コンパクトなキッチンでも導入しやすくなったように感じます。サブスクやレンタルもあるため、気軽に試してみてはいかがでしょうか。
茹で汁を食器のつけ置きに活用
パスタやそうめんを茹でたあとのお湯は、そのまま流さずに食後までとっておいて、油汚れのひどい食器のつけ置きに使っています。
しばらくつけ置きして、手やキッチンペーパーなどで少し擦ってあげると、油汚れが落ちやすくなると感じています。そのあとは通常通り食洗機に入れるか、通常通りスポンジで洗うだけですっきり。トマト系のパスタソースも、スポンジに色移りすることなく洗えました。
日々の生活を少し変えるだけで無理なく節約
今回は、お風呂とキッチンの水道代・ガス代の節約術をご紹介しました。どれも日々使うものや習慣を少し変えるだけでできるものばかりです。節約したいからと言って我慢ばかりでは、毎日の生活がつらくなってしまいますよね。今回の記事を参考に、気軽にできるものから節約術を取り入れてみてはいかがでしょうか。
【参考】
※1 東京都水道局.水の上手な使い方
※2 経済産業省 資源エネルギー庁.家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約
筆者情報
木村孝子
整理収納アドバイザー・住宅収納スペシャリスト・ライター。元汚部屋の住人。大量のものを手放したのちに手に入れた感動から、整理収納を本格的に学ぶことに。ズボラでも無理なく片付く仕組みづくりを伝えるべく、活動中です。Instagram@otaka_home
文/木村孝子