寒さが増してきた今の季節は、冬の食材が出回る時期でもあります。風邪などが流行り、体調管理も気になる冬には、栄養価が高くおいしい旬の食材を取り入れたいものです。そこで今回は管理栄養士の筆者が、冬の季節に買っておきたい食材を紹介します。おすすめのメニューも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
冬に旬を迎える食材を買うべき理由
旬とは、ほかの時期に比べて食材の栄養価が高くおいしく食べられる時期です。また旬の食材は、市場に多く出回るため安く手に入りやすいというメリットもあります(※1)。
冬に旬を迎える野菜は糖度が高く、うまみもたっぷりで栄養価も高いため、風邪をひきやすい冬にはぜひ食卓に取り入れたいものです。ぜひスーパーで買い物をするときには旬の食材をチェックしておきましょう。
冬に買っておきたい食材6つ
白菜
冬に旬を迎える白菜は安く手に入りやすく、さまざまな料理にアレンジしやすい食材です。サラダや漬物、鍋などの定番料理のほか、ロール白菜やグラタンなど洋食にも合います。
白菜はカリウムや食物繊維、抗酸化ビタミンであるビタミンC(※2)などを含んでいます。かさましにも使いやすく節約食材としても優秀な野菜ですので、ぜひスーパーで見つけたら手に取ってみてください。
ほうれん草
甘みが増して栄養価も高くなる冬採れのほうれん草は、和え物や汁物、バターソテーやシチューなどさまざまな料理に使えます。
また、冬に採れるほうれん草は、夏採れのほうれん草に比べてビタミンCが4倍前後ほど多く含まれていると言われます(※1)。ビタミンCは免疫機能の維持に欠かせない栄養素(※2)なので、寒い冬は風邪予防のためにもぜひ積極的に取り入れましょう。
みかん
冬の果物といえばみかんを思い浮かべる人も多いでしょう。皮がむきやすく手軽に食べやすいみかんは、肌荒れや風邪予防が期待できるビタミンCが豊富に含まれています。
また、みかんには食物繊維の一種であるペクチン(※3)も豊富に含まれています。食物繊維は腸内環境を整え、免疫力の維持が期待できるため、積極的に摂れるといいでしょう。なお、みかんは涼しくて風通しの良い場所での保存がおすすめです。
いちご
いちごはみかんなどに比べてやや高価な果物ですが、みかんよりも多くのビタミンCが豊富に含まれています。買いやすい値段で売られているときには食卓に取り入れてみましょう。
いちごは傷みやすいため、できるだけ早めに食べきりたいところ。余ってしまったときは水洗いしてから冷凍しておき、ジャムやデザートに使うのがおすすめです。
タラ
冬に旬を迎える魚であるタラは、淡白な味わいでさまざまな料理に合います。ビタミンCが豊富な冬野菜と一緒に鍋に入れてもおいしく食べられますよ。タラはたんぱく質が豊富であり、脂質が少ない魚のため、胃腸が弱っているときやダイエット中の方にもおすすめです。
ブリ
冬に出回るブリは脂がのっていて栄養価も高く、刺身や煮物などにしてもおいしく食べられます。冬に旬を迎える大根と一緒に調理する「ブリ大根」は、冬の味覚を効率よく食べられるメニューなのでぜひ作ってみてください。ブリにはEPAやDHAなどの不飽和脂肪酸が多く含まれ、動脈硬化予防にも役立つといわれています(※4)。
旬の食材は賢く取り入れましょう
旬の食材は、ほかの季節と比べて栄養価が高くコストも抑えられるお得な食材です。季節を感じて食卓を豊かにするだけでなく、栄養素を効率良く摂取するためにも役立つといえます。冬を元気に乗り切るためにも、ぜひ今回ご紹介した旬の食材を取り入れてみてくださいね。
【参考】
※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 旬を取り入れた食生活(秋・冬)
※2 厚生労働省.e-ヘルスネット 抗酸化ビタミン
※3 厚生労働省.e-ヘルスネット 食物繊維
※4 厚生労働省.e-ヘルスネット LDLコレステロール
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筆者情報
寺内麻美
管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。
文/管理栄養士・寺内麻美