【薬剤師監修】かかとのカサカサは水虫かも?すぐにできる簡単な対処法

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「かかとの保湿を意識しているのに、カサカサや湿疹、ひび割れがなかなかよくならない……」と悩んでいませんか。

かかとのカサカサが、なかなか治らない場合は、かかと水虫にかかっているかもしれません。

そこで、今回は、かかと水虫の症状や原因、対処法について解説するのでぜひ参考にしてください。

治らないかかとの乾燥や湿疹は水虫かも?

 かかと水虫
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かかとの乾燥や湿疹が治らない場合は、水虫にかかっているかもしれません。

水虫は足指の間や爪にできるといわれますが、実はかかとにできることもあるのです。

かかと水虫になると、かかとの角質が厚くなり、かゆみや痛みを感じにくくなることもあります。

また、乾燥やあかぎれのような状態になることも。

保湿しているはずなのに、このような症状がみられる場合は赤と水虫の可能性があります。

かかとが水虫になる原因

エクスクラメーションマーク
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かかと水虫は、かかとに白癬菌(はくせんきん)と呼ばれる菌が感染すると発症します。

白癬菌は公共浴場やスポーツジムの床に敷かれたマットなどに存在し、皮膚がマットに接触して感染します。

さらに、ブーツや靴、長靴、靴下などを長時間履いて、足の蒸れた状態が続くと白癬菌が繁殖しやすくなるのです。

かかと水虫への対処法

ブーツ
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かかと水虫の発症や悪化を防ぐためには、足を清潔に保ち、足が蒸れる状態を避けることが大切です。

ここではかかと水虫への対処法を紹介します。

足を清潔に保つ

かかと水虫を予防するためには、かかとや足の裏、足指の間など足全体を丁寧に洗って清潔に保つことが大切です。

公共浴場やスポーツジムなどのマットを介して、足の皮膚に白癬菌が付着する可能性があります。

足に付着した白癬菌を取り除くためにも、公共施設を利用したあとは足のケアを心がけ清潔に保ちましょう。

足が蒸れるのを避ける

ブーツや靴を履いた状態が長時間に及ぶと、足が蒸れて白癬菌が繁殖しやすくなります。

通気性のいい靴下を履いたり、ブーツや靴を脱ぐ時間を作ったりして白癬菌の繁殖を防ぎましょう。

可能であれば、職場では靴やブーツを脱いでスリッパに履き替えるのもおすすめです。

病院を受診する

足のガサガサがなかなか治らない場合は、皮膚科で検査を受けて水虫を発症していないかどうかチェックしてもらいましょう。

水虫が悪化すると爪にも白癬菌が感染して、治りにくくなることもあるため、早めの受診をおすすめします。

水虫が原因でかかとがガサガサしている場合は、皮膚科で治療を受けるとスベスベなかかとを取り戻せる可能性があります。

かかと水虫対策には漢方薬の併用もおすすめ

漢方薬
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かかと水虫対策を行う場合は、病院の治療を受けたり、足を清潔に保ったりしながら、同時に漢方薬を併用するのもおすすめです。

漢方薬を利用すると、からだの内部からの根本改善が期待できます。

過剰な足裏の汗で足が蒸れやすくなると、水虫の原因となる白癬菌が繁殖しやすくなります。

そのため、過剰な発汗を抑えて白癬菌が繁殖しにくい状態にすると、かかと水虫の予防が可能です。

かかと水虫の対策には


  • かゆみや水虫、湿疹を抑える
  • 水分バランスを整える
  • 自律神経を整える
といった働きのある漢方薬がおすすめです。

以上に当てはまるおすすめの漢方薬は次のとおりです。

<かかと水虫が気になる方におすすめの漢方薬>

温清飲(うんせいいん)

血行を促進して、乾燥した皮膚に栄養と潤いを与えます。
皮膚の色つやが悪く、のぼせる方におすすめです。

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

からだの水分代謝を整えて、余分な水分を排出することで、むくみや多汗を改善します。
汗をかきやすく疲れやすい方に向いています。


ただし、漢方薬を有効活用するためには、体質にあったものを摂ることが大切です。

体質に合わない漢方薬をのむと、副作用が起こるケースもあります。

必ず漢方に詳しい医師や薬剤師に相談し、体質を見極めてもらってから使用するようにしましょう。

かかとのガサガサが治らない場合は水虫を疑おう!

かかとのガサガサが治らない場合は、かかと水虫を発症している可能性があります。

まずは病院を受診して、白癬菌に感染していないかどうかをチェックしてもらうといいでしょう。

かかと水虫を予防したり、悪化を防いだりするためには、日ごろから足を清潔に保ち、蒸れないように対策をすることも大切です。

かかと水虫への対策で、スベスベした潤いのあるかかとを目指しましょう!

<この記事を書いた人>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。
現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
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