【女性ホルモンの周期・徹底解説】女性は1か月で4回性格が変わる…!?

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女性ホルモンにも周期があることをご存知ですか?

ホルモンの分泌量が一定の周期で変動するのに伴い、体調や性格も変わるといわれています。

本記事では、PMSや生理関連で悩みがある方に向けて、女性ホルモンの1か月の動きについて解説します。

女性ホルモンとは

悩みのあるカエル
出典:Photo-ac

女性ホルモンといっても種類があり、それぞれで働きが異なります。

女性らしさを作る「エストロゲン」

エストロゲンは「女性らしさを作ってくれるホルモン」といえます。

エストロゲンは卵胞ホルモンといい、脳からの司令を受けて卵巣から排出される女性ホルモンです。

下記の働きによって、妊娠に備えたり、胸を大きくしたりなどの女性らしさを作ります。

  • 肌のツヤやハリをキープする
  • 子宮内膜を厚くする
  • 乳房を発達させる
エストロゲンが肌に影響を与える理由は、線維芽細胞に結合することでエラスチンやコラーゲンを作る働きを活発化させるためです。

ほかにも、自律神経を整える、骨量を保つなど健康への働きもあり、美と健康のために欠かせないホルモンといえるでしょう。

子育て準備をする「プロゲステロン」

プロゲステロンは「子育て準備をするホルモン」といえます。

プロゲステロンは黄体ホルモンといい、エストロゲンと同じく脳からの司令で卵巣から排出される女性ホルモンです。

下記の働きによって、出産まで子宮で子育てできるように栄養や水分を体内に蓄えるからだにします。

  • 妊娠成立のために子宮の働きをコントロールする
  • 食欲を増進させる
  • 体内に水分をキープできるようにする
  • 眠くさせる
ほかにも、イライラする、乳腺の発達促進、体温を上げるなど生理やPMSの症状にも関連する働きをします。

女性は1か月で4回性格が変わる?

体温計
出典:Photo-ac

女性は1か月で4回性格が変わるといわれているのは、ホルモンの分泌量が4回変動するためです。

悩みの多い-月経期-

月経期は、生理が始まってから約1週間の時期をいいます。

エストロゲンとプロゲステロンの両方の分泌量が少なくなるため、心身ともにさまざまなトラブルが起きやすくなります。

たとえば、

  • 生理痛
  • 肌の乾燥
  • 肌荒れ
  • 血行不良
といったトラブルです。

プロゲステロンの分泌量が減少することで体温が下がり、血行不良による生理痛や肩こり、むくみ、冷えなどが起こりやすくなります。

また、エストロゲンの減少により線維芽細胞の働きが弱まってデリケートな状態になり、乾燥や肌荒れを起こしやすいです。

ポジティブ全開-卵胞期-

卵胞期は生理が終わってから約1週間続く時期のことです。

エストロゲンの分泌量が増えるため、気分が上がったり肌の水分量が上がったりします。

また、代謝が上がるため痩せやすい時期でもあります。

もしダイエットを開始するなら、一番痩せやすい卵胞期がおすすめです。

ネガティブモードー排卵期-

排卵期は、脳の司令によって排卵が促され、最も妊娠しやすい時期です。

一方で、エストロゲンの分泌量が減りホルモンバランスが急激に変化する時期であるため、心が不安定になりやすいです。

落ち込みやすかったりネガティブ思考になったりするので、何かを決断したりチャレンジすることには向いていません。

人によっては、排卵痛や少量の出血が起こることもあります。

PMSに悩む-黄体期-

黄体期は、月経開始前の2週間から生理が始まるまでの期間です。

エストロゲンの分泌量が減少しプロゲステロンの分泌量が増加する時期なので、皮脂やメラニンの分泌が増えて肌トラブルが起きやすくなります。

また、プロゲステロンの増加による胸のはりや痛み、便秘、肩こり、不眠や過眠といったPMS症状に悩まされる人もあらわれます。

女性特有の不調には漢方薬の使用もおすすめ

漢方薬
出典:Pixabay

女性特有のホルモンバランスの乱れによる不調は、漢方薬で対策をするのもおすすめです。

漢方薬のなかには、PMSや生理痛、生理中のイライラなどに効果が認められているものがあり、婦人科などで自然由来の治療薬として処方されています。

漢方薬は、心とからだのバランスを整えて、生理時のトラブルを根本から改善することを目的しています。

そのため、生理痛だけでなく、生理不順や不正出血など生理に関するさまざまな不調を軽減することも可能です。

生理前後の不調を改善するには「冷えや疲労によるホルモンバランスの乱れを整える」「ストレスからくるおなかのはりや痛みを和らげる」「血行を良くし、子宮や卵巣の機能を回復する」などの生薬を含む漢方薬が用いられます。

<ホルモンバランスの乱れによる不調におすすめの漢方薬>

加味逍遙散(かみしょうようさん)

「気(き)」の巡りを良くして「血(けつ)」を補い、女性ホルモンの乱れを整えることで、精神不安やイライラに効果があります。


ただし、漢方薬は体質に合わないと効果があらわれなかったり、副作用の症状があらわれたりします。

悩まされている症状によっては別の漢方薬が用いられることもあるため、プロに相談し、自分に合った漢方薬を使用することが大切です。

女性ホルモンは1か月で4回変動する

女性ホルモンの分泌量は1か月に4回変動し、それに伴って心身に変化が訪れます。

ポジティブな気分になる時期やネガティブな気分になる時期など、その時期によってあらわれる変化を受け入れ、自分をいたわって過ごすことが大切です。

どうしてもからだの不調がきついときは、漢方薬でホルモンバランスを整えて体質から改善を目指す方法もあります。

心とからだに向き合って、自分が幸せに感じる過ごし方を見つけましょう。

<この記事を書いた人>

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。
病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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