腰周りが重く感じたり、動かすとハリや痛みを感じるときは、腰よりも背骨を動かしてみてください。気がついたときにサクッとできる簡単ストレッチを、ヨガインストラクターの筆者がご紹介します。
腰痛も背骨の動きに影響される?
腰痛がなかなか良くならないときや、腰のストレッチをしてもすぐにしんどさが戻るような場合は、腰単体の影響というより、背骨の柔軟性が原因となっている可能性があります。
姿勢の悪い生活をしていたり、寝起きのガチガチな体のまま一日を過ごしていると、いつの間にか肩、背中、腰が張り、背骨の動きを悪くしてしまうのです。これによって腰を始め、肩こりなどが慢性化していることも……。
背骨は常にスムーズに! 気持ち良さがたまらない背骨回しストレッチ
1.四つ這いの姿勢からスタートします。
2.息を吸いながら、腰を床方向へ落としていきます。このときお尻や胸を無理に付き出さず、背骨の自然なカーブを意識するようにしましょう。
3.息を吐きながら、頭を下げて首を楽にし、骨盤を丸めるようにしながら背中を持ち上げます。背骨が半円を描くようにイメージします。この動きを繰り返しながら、背中や腰の動きをスムーズにしましょう。
4.適度にほぐれたら、1の姿勢に戻り、今度は体の横側を弓形にしていきます。肋骨周り、脇腹を気持ちよく伸ばしながら、背骨の動きを意識してください。
5.左右に弓形に動かしてほぐしたら、そのまま体で円を描くように動かしていきます。体が気持ちがいいと感じる間は続け、心地よくなくなったら動きを止めて休みましょう。
背骨を自由自在に!
背骨のしなやかさは、体を軽くします。凝り固まるところを定着させないので、全身が身軽になったような感覚になるでしょう。毎日の寝起きやテレビを見ているとき、お風呂上がりなど、リラックスしている瞬間に、ながらでいいのでほぐしてみてください。
気持ちいいと感じる体の体感が大切です。慣れてきたら、どこで丸め、伸ばしたら気持ちいいのかを探りながら、四つ這い、座り姿勢、立ち姿勢などで試してみましょう。腰痛の原因は腰だけにあるとは限らないので、全身を整えるように楽しみながら行ってみてくださいね。
©琢也 栂/Adobe Stock
筆者情報
上村由夏
「マナヨガ」代表。20代の頃、ストレス過多で喘息が再発。ヨガセラピーを学び始める。 現在はヨガで重要なエネルギーワークのエッセンスが残る古代ヨガをベースにしたセラピーと、日本古来の体の使い方ナンバのエッセンスを利用し、骨格を整える姿勢ケアをホリスティックな視点で体系化した【マナセラピー】を全国を出張しながらレッスンをしている。 2023年より「心と体と女性の生き方」講座として日本人古来の豊かな感性と心体の整え方、これからの時代のウェルビーイングを提案する【美道】講座を開講
文 / 上村由夏