飲み会終わりにおなかがすくのはなぜ?メカニズム&予防法3選

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「飲み会の後、どうしてもおなかがすいてしまう」

そんな経験ありませんか?

楽しい時間を過ごした後、ついラーメン屋やコンビニに入ってしまった経験がある方は多いはず。

この記事では、飲み会後に食欲が増す理由や対策について、あんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに解説いただきます。

アルコールと食欲の関係

アルコール
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アルコールには、食欲を増進させる作用があります。

その効果を利用しているのが、食事の前にお酒を飲む「食前酒」という慣習。

実は、食欲を増進させ食べ物を美味しく食べるためのものといわれています。

アルコールは、消化酵素の分泌を増やしたり、胃の血流をよくしたりすることで胃の動きを活発にします。

その結果、食べ物の消化が速まり食べても食べても食欲が衰えないのです。

飲み会終わりの食欲を抑える方法3選

おつまみ
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飲み会後の食欲を抑えるための簡単で実践しやすい方法を3つご紹介します。

アルコール摂取前に軽食を摂る

飲み会の前に軽食を摂っておくことで、アルコールが直接胃に入るのを防ぎます。

空腹の状態でアルコールを摂取すると、血糖値が急激に上がりやすく、その後の急降下が食欲を増進させるのです。

そのため、飲み会前にナッツやサラダなど、血糖値が上がりにくい軽食を摂り、血糖値の急上昇を防ぎましょう。

ゆっくりと食べる

飲み会中の食事は、できるだけゆっくりと楽しむことが大切です。

急いで食べると満腹感を感じにくく、食べ過ぎてしまう原因になります。

ゆっくりと食事をすることで、満腹感が得られやすくなり、食欲の暴走を抑えることができます。

飲み会では、友人や同僚との会話を楽しみながら、ゆっくりと食事を進めるように心がけましょう。

アルコールと同量の水を飲む

アルコールと同じ量の水を飲むことで、満腹感が得られます。

それにより、アルコールや食事の摂取量の減少につながります。

また、水を飲むことで胃の中のアルコール濃度が薄まり、酔うスピードが遅くなったり胃腸へのダメージを少なくしたりする効果も。

次回の飲み会では、意識的に水を一緒に摂取してみてください。

飲み過ぎ・食べ過ぎ対策には漢方薬もおすすめ

ハーブティー
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ここまでで、飲み会後の食欲を抑えるための基本的な対策をお伝えしましたが、手軽な方法として漢方薬を取り入れることもひとつの手です。

飲み過ぎ・食べ過ぎ対策には、
「胃腸の過剰な働きを抑える」
「自律神経を整えて、ストレスによる過食を軽減する」といった生薬を含む漢方薬を選びます。

<飲み過ぎ・食べ過ぎ対策におすすめの漢方薬>

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

血流や水分代謝を促して、体内にたまった不要物を便とともに排出します。
また、脂肪代謝を促しておなか周りの脂肪を分解・燃焼するほか、脂質の吸収を抑制して肥満症に働きかけます。
おなか周りの脂肪がつきやすく、便秘がちの方におすすめです。

大柴胡湯(だいさいことう)

胸部(胆のう、膵臓、肝臓)の熱を取り除き、働きを整えることで脂質代謝を改善します。
高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛にも用いられます。
ストレスで飲食量が増えている方におすすめです。

これらの漢方薬は、体質や症状に合わせて選ぶことが重要です。

漢方薬局や医師に相談してみてください。

日常的なケアに漢方を取り入れることで、飲み会後の食欲をより効果的にコントロールできるでしょう。

少しの心がけで飲み会後も罪悪感ゼロへ!

飲み会後におなかがすいてしまうのは、アルコールによる食欲増進作用や血糖値の変動が原因です。

今回ご紹介した「軽食を摂る」「ゆっくり食べる」「水を飲む」などの対策を実践することで、飲み会後の食欲を上手にコントロールすることができます。

また、必要に応じて漢方薬を取り入れることも効果的です。

次回の飲み会では、この記事の内容を思い出しながら、自分に合った方法で食欲をコントロールしてみてください。

健康的な生活をしながら、楽しい時間を過ごしましょう。

<この記事の監修者>

山形 ゆかり(やまがたゆかり)
あんしん漢方薬剤師

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。
病院薬剤師を経て食養生の大切さに気付く。
牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニューも開発。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。
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