多くの子どもたちは、夏休み真っ只中ですね。夏休みと言えば、プールやラジオ体操など、定番のイベントがたくさんありましたが、最近の子どもたちは、昭和や平成とはずいぶん異なる夏を過ごしているようです。美容や健康に関心が高い女性が集まるanan Beauty+ clubのメンバー約100人に、今と昔の夏休みについてリサーチしました!
夏休み定番のプール開放がない!
※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。
私たちが過ごしてきた昭和・平成とは、ずいぶん様変わりしている令和の夏休み。夏の過ごし方について、印象的な学校関係の思い出や、最近の夏休みを比較して驚いたエピソードを教えてもらいました。
「私の子どもの頃は、強制参加のプール登校日があったけど、近所の小学生はどうやらなさそう」(44歳・主婦)
「自分の時代は、水温が上がらなくてプールの授業がなくなっていたが、最近の子は逆。暑くて危険なため、プールの授業がなくなっている」(41歳・経営者)
「小学校のプール開放がない。おそらく教員の負荷軽減、人員不足によるものだと思われる。代わりに、民間のプールが一部無料開放されている。送迎が必要なため、なかなか連れて行けず、結局利用できていない」(38歳・会社員)
夏休み行事の定番、プールに関するエピソードが集まりました。通っていた小学校でプールか開放されていて、多くの人がそこに通った経験があるようです。私も、毎日のように通っていました。
ただ最近は、さまざまな理由で、小学校でのプール開放は行われていないよう。特に、猛暑での屋外プールは、気温や水温が高くなってしまい熱中症になる恐れがあるため、開放しない学校が多いようです。昔は、暑い日こそプールで遊んで涼むのが楽しみだったのに、それが難しい環境になってしまっているのは残念ですね。
ラジオ体操の維持も大変?
「ラジオ体操」も、夏休みの風物詩の1つですよね。夏休み期間中、毎朝早起きをして、公園に通ったという人も多いのではないでしょうか? ラジオ体操にまつわるエピソードも集まりました。
「朝の子どもアニメ劇場や、ラジオ体操があった」(33歳・無職)
「自治会長のおじいちゃんちに帰省した際、ラジオ体操に参加していた。近所の老若男女、会場隣の郵便局員さんなど、大人数が参加していた。今住んでいる地域は、ラジオ体操が5日間しかないし、大人はほとんど参加していない」(33歳・会社員)
ラジオ体操に参加して、スタンプやお菓子をもらうというのが、夏休みの朝習慣として定番でしたよね。私も、早起きは苦手でしたが、スタンプを集めるために頑張って起きて参加していました。
昔は夏休みの間、毎日ラジオ体操に参加していたという人も多いと思いますが、最近は、1週間程度しか実施されていない地域も多いとのこと。子どもの数も減っていますが、ラジオ体操の運営を支える大人も少ないということが、背景にはあるようです。夏の風物詩を支えていくのも、なかなか大変ですね。
夏休みに苦労した三大宿題セット
プールや旅行など、楽しいことがいっぱいな夏休みですが、大量の宿題に苦労した思い出がある人も、いるのではないでしょうか? 宿題にまつわるエピソードも集まりました。
「絵日記、自由研究、読書感想文。子どもの頃苦労した宿題3セットは、自分の子どもの宿題からは消えていた」(41歳・経営者)
「夏休みの自由研究が面倒くさくもあり、楽しかった記憶があるが、小学生の息子の学校は、自由研究どころか、夏休みの宿題が1つもない。おそらく、中学受験をする人が多いための配慮なのだと思うが、1年生から6年生まで、まったく宿題がないのには驚いた」(38歳・会社員)
夏休みの宿題といえば、自由研究や読書感想文など、どれも1日ではなかなか片づかない、時間や労力がかかるものが定番でしたよね。私の通っていた小学校では、自由研究や読書感想文、絵日記に加え、工作やドリルなどもあり、休みが終わるギリギリまで宿題と格闘した記憶があります。特に私は自由研究に苦戦し、毎回親にもかなりサポートしてもらいました。
ただ最近は、自由研究や読書感想文などの宿題は、任意の学校が増えてきているようです。さらには、宿題が1つも出ない学校もあるそうで、それにはとても驚きました。
また、宿題があるというケースでも、そのやり方は、昔と大きく変わっているようです。
「小1の息子の宿題は、タブレットで実施。どれくらい進んでいるのか、先生がアプリをチェックできるらしく、進みが遅い生徒には連絡が来てしまうらしい。夏休み最後にまとめてやるということができないので、息子には『先生に見られてるよ!』と脅してやらせています」(41歳・経営者)
タブレットなどを使った授業も当たり前の時代。宿題の進捗も常にチェックされているんですね。緊張感はありますが、夏休み終盤を、宿題に追われて過ごすということがなくていいかもしれません。
子どもにも親にとっても変化が多い夏休み
夏休みリサーチ、いかがでしたか? 今と昔では、ずいぶん過ごし方が変わっていますね。気温の変化や、技術の進歩なども影響していましたが、子どもの夏休みを支える大人たちの事情も、背景にはありそうです。
昔に比べ、共働き世帯が増えたこともあってか、「夏休みが長すぎるので、2週間でいい!」という意見もありました。働きながら、夏休み中の子どもの面倒を見るのは、なかなか大変という人も多いですよね。時代とともに、さまざまな変化がありますが、子どもにとっても、親にとっても、楽しい夏休みになることを願っています!
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文・高橋あやか