気になるあの人の美容話。今回は、吉本新喜劇に所属する芸人でありながら、バレリーナとしても活躍する松浦景子さん。バレエのステージメイクを日常に落とし込んだ、松浦さんならではのメイク術を教えてもらいました。
汗をかいても落ちない優秀コスメを何年も使い続けています。
「どんなときでも私のメイクに欠かせないのは目力です。ポイントは黒を使いすぎないこと。平成ギャル世代なので昔は目のまわりをガッツリ黒で囲んでいたんですけど、奥二重なので逆に目が小さく見えると周りに言われて…。今ではアイライナーもブラウン。ピンクのグラデーションで目元を強調しています」
舞台で汗をかくことが多いので、コスメを選ぶときは落ちにくさを重視。
「実は私、眉が全然ないんです。毎日、図画工作状態で縁取りから始めるんですが、欠かせないのは眉ティント。その上にペンシルで描きます。アイライナーは落ちにくく、落ち方がきれいな『K‐パレット』の1DAY TATTOO、リップは『オペラ』のティントをもう何年も愛用中。流行りには絶対に流されません(笑)」
バレエに欠かせないまとめ髪は小学生の頃から自分でしているだけあり、手早く仕上がりもきれい。
「目の細かい櫛で櫛目を入れるのがこだわり。おくれ毛はバレエでは絶対NGで、ガチガチに固めます。前髪はアップが多いですね。おでこが丸く前に出ているので、以前新喜劇のときに前髪を下ろしていたら汗でおでこにひっついてしまって。みんなに『バーコードみたい』と言われて舞台のときはやめました(笑)」
Self Makeup Point
左・「離れ目&タレ目が好きなので、外に濃い色を入れて内側に向かって薄くするのがポイント。色はピンク系しか使いません。涙袋にこだわりがあり、影をつけてからラメをのせるのがお決まり」。
右・『ディオール』のアイパレットは右上と中央のピンクのみを使用。キラキラの『クリオ』のアイシャドウは勝負の日に必須。1DAY TATTOOのブラウンのアイライナーはまつ毛の内側に。『K‐パレット』マルチブルーミングアイズと『アイホリック』のコンシーラーペンシルは涙袋づくりに欠かせない2品。
My Beauty Rules
1、77歳で美肌の先輩に教わった美容法を実践。
「新喜劇に末成映薫(ゆみ)さんという77歳の先輩がいらっしゃって、赤ちゃんみたいに肌がきれいなんです。その方がお風呂から上がる前に冷水で20回顔を洗って、その後は顔を拭かずにシートマスクしているそうなので真似しています。おかげでシワも目立たなくなりました」
2、美容英才教育で昔から毎日青汁を愛飲中。
「母が美容に関して厳しくて、日焼けするからと半袖禁止令が出ていたほど。母に言われて、中学生の頃から毎日青汁を2~3袋分飲んでいます。たまにサボると便通が悪くなったりニキビができたりするので、今も毎日持ち歩いて飲んで野菜不足を解消しています」
3、体のストレッチで顔のむくみを解消。
「朝、顔がむくんでいるなと感じたら、ストレッチをします。おすすめは肩甲骨まわし。反対の手でまわすほうの肩を押さえながら、前後にまわすのを何セットかすると、それだけで顔がシュッとするんです。時間がないときはふくらはぎを揉むだけでも効果がありますよ」
まつうら・けいこ 1994年4月20日生まれ、兵庫県出身。吉本興業所属。3歳からクラシックバレエを始め、芸人として新国立劇場バレエ団や東京バレエ団をはじめ数々の一流バレエ団と共演。バレエブランド『Kekke』プロデューサー。
※『anan』2024年8月7日号より。写真・浜村菜月(LOVABLE) 取材、文・古屋美枝