実は避けたほうがいいんです… 管理栄養士が教える「白ごはんのNG食べ方」 – 文/管理栄養士・寺内麻美 | anan Beauty+

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ごはんは日本人の食卓に欠かせない主食です。さまざまな栄養素を含むごはんを主食とした和食は、健康的な食事として世界でも知られています。しかし、おいしく健康的なごはんを食べるためには、食べ方や保存方法に注意が必要です。今回は管理栄養士の筆者が「ごはんのNG食べ方」をお伝えします。日々の食事で健康を保つためにぜひ参考にしてみてください。

ごはんに含まれる栄養素

ごはんには私たちの体や脳を働かせるために重要な糖質が含まれています。また、食物繊維や水分を含み、便通をよくするためにも適度に摂りたい食品です。さらに、たんぱく質も白米100gあたり6.1gほど含まれています(※1)。

ごはんは粒食なのでゆっくりと消化・吸収されやすく、血糖値の上昇がゆるやかになりやすいため、腹持ちがよいとされています。特に、朝食でごはんを摂ることは、脳のエネルギー源が補給されるため、仕事や勉強の効率を上げるためにもおすすめです。

ごはんのNGな食べ方

冷蔵保存はなるべく避ける

ごはんが余ってしまったとき、どのように保存されていますか? 実はごはんをおいしく食べるためには、冷蔵保存はおすすめできません。

米に含まれているでんぷんは、水を加えて加熱すると粘り気が出てふっくらした食感に仕上がります。ただし、時間と共に水分は抜けていき、でんぷん同士がくっつき硬くなる「老化」が進んでしまいます。そのため冷蔵庫で保存すると、ごはんは硬くなり味が落ちてしまうのです。

もしもごはんが余ったら、冷凍保存をしましょう。ただし、冷凍保存した場合も少しずつ味は落ちるため、1か月以内には食べきるようにしてくださいね。

ごはんだけ食べるのはNG

ごはんにはさまざまな栄養素が含まれていますが、ごはんのみの食事では栄養素が偏ってしまいます。ごはんのみだと不足しがちなビタミンやミネラル、たんぱく質などを補うために、主菜(肉・魚・卵・大豆製品)や副菜(野菜・海藻・きのこ)などのおかずをプラスしましょう。

また、白米よりも玄米や雑穀米のほうが、食物繊維やビタミン・ミネラルなどが豊富に含まれています。ごはんの種類を変えてみると、より効率よく栄養を補えるでしょう。

ごはんの食べすぎはNG

ごはんは適量摂っていただきたい食品ですが、食べすぎるとエネルギー過剰となり体重増加につながる恐れがあります。

ごはんの適量は年齢や活動量によって異なりますので、何をどのくらい食べたらいいかを示す、厚生労働省の「食事バランスガイド」(※2)などを参考にしながら、ご自身に合ったごはんの量をチェックしてみましょう。

ごはんは適量を守り、食べすぎに注意

ごはんは日本の食文化において欠かせない存在ですが、食べ方には注意が必要な場合もあります。ごはんだけ食べたり、食べすぎたりすることは、栄養素の偏りを招きかねません。長期間続くと健康に悪影響をおよぼす場合もあるため、バランスのよい食事を心がけることが大切です。今回お伝えしたポイントを参考に、ごはんをおいしく健康的に食べましょう。

【参考】
※1 農林水産省.お米と健康・食生活
※2 厚生労働省.「食事バランスガイド」について
©Nishihama/Adobe Stock ©ykokamoto/Adobe Stock

筆者情報

寺内麻美
管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。

文/管理栄養士・寺内麻美

https://plus.ananweb.jp/wellness/innercare/104419/

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