年齢を重ねるにつれて、カラダの変化を感じたり、価値観も変わってきたりしますよね。昔はルーティーンとしてやっていたことも、必要性を感じなくなったり、逆に、あれをしておけばよかったと後悔したりすることもあるのではないでしょうか? 美容や健康に関心が高い女性が集まる30~40代のanan Beauty+ clubのメンバー約100人に、年齢を重ねてやめたことや、これから始めたいことについてリサーチしました!
昔はできたのに、今では難しくなったこと
※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。
まずは、年齢を重ねて「しなくなったこと・できなくなったこと」を聞いてみました。
食事
「無理なダイエットはしなくなった」(33歳・無職)
「食事制限やお菓子を食べることをやめた。20代は、白米を食べずに食事量を気にしていたが、ここ最近は白米を食べて、栄養のあるおかずを食べるようになった。そのほうが痩せた」(36歳・自営業)
「大好きなお寿司はいくらでも食べられたのに、最近苦しく感じてきて、この前、ついにシャリを小さめにしたら、ちょうどよかった」(34歳・主婦)
ダイエットや健康への考え方が変わり、食生活における「しなくなったこと」が、さまざまあるようです。食べられる量が減ったという人もいますが、食事の内容を、より健康を意識したものに変えたという人も多いようです。
以前の私は、毎日でも食べられるくらいフライドポテトが好きだったので、必ずLサイズを注文していたのですが、最近は、胃もたれするようになり、Mサイズにダウンしました。
ファッション
「ヒールを履かなくなった。産後、スニーカーやバレエシューズばかり履いていたら、楽すぎてヒールを買おうと思わなくなった」(44歳・主婦)
「つけまつげやネイルをやめた。ネイルをせずに、料理を得意にして食べるものから健康改善したほうが、若々しくいられると思った」(40歳・専門職)
ファッションの傾向が変わったという人も多いですよね。私も、以前はとにかく高いヒールを履くことが多かったのですが、最近は、休日であれば、どんな服装でもスニーカーを履くことが増えました。
夜更かし
「徹夜で飲む。できなくはないけど、いい感じの時間で飲み会も切り上げるようになった」(27歳・会社員)
「オールでのゲームや飲み会。以前は、友人と集まって、翌朝8時くらいまでオールして遊ぶことがあったが、ダメージの回復に2日くらいかかるようになってきて、31歳くらいからやめた」(32歳・専門職)
夜更かしをやめるというコメントは、とても多く集まりました。昔は、短い睡眠時間や、週末の寝だめをすれば大丈夫だったという人も、今はもうできないという声が多数。
夜更かし以外にも、連日遊ぶということが難しく、1日はしっかり休息を取りたいという人もいました。みなさん、年齢を重ねるにつれて、睡眠時間の重要性を、ひしひしと実感するようになったようです。
もっといろいろな経験をしておけばよかった!
やめたことがある一方、やっておけばよかったと後悔していることもありますよね。続いて、年齢を重ね、もっとこうしておけばよかったと感じることを教えてもらいました。
「ジムなどで鍛えていればよかった」(32歳・会社員)
「小さい頃から、スキンケアや日々のケアを念入りにしておけばよかった」(27歳・会社員)
「日々の日焼け止め」(41歳・専門職)
体力づくりや、美容など、カラダのケアについてのコメントが集まりました。今のカラダや肌の状況は、長年の積み重ねの結果だと感じている人が多いようです。私の知人にも、赤ちゃんのようにキレイな肌の人がいますが、子どもの頃から、徹底して日焼け止めを塗っていたと言っていました。
また、スキルや経験について、後悔を感じている人も多くいました。
「スキルや資格を身につけておけばよかった」(37歳・会社員)
「ちゃんと語学の勉強をしておけばよかった」(36歳・専門職)
「もっと真剣に部活や趣味に打ち込めばよかった。大人になり、何も極めていない自分に気づいた」(44歳・専門性)
「若い頃に遠い国へ行けばよかった」(37歳・会社員)
特に目立ったのが、勉強や海外での経験についてです。「これだけは誰にも負けない」と言えるスキルや知識があると、自信にもつながりそうですよね。学生時代は、勉強が将来どれほど活きるのか、実感がないこともあったのですが、学んだことは無駄にはならないと、今になって感じます。
さらに、こんな意見もありました。
「学生の時や20代は、1人で抱え込むことが多かったけど、周りに気持ちを共有して甘えればよかった」(36歳・自営業)
心の持ちようも、年齢を重ねることで変わってくることがありますよね。私も、昔は、考えすぎて疲れてしまうことがありましたが、今は、もっと物事を楽に捉えて、生きやすくなった気がします。
もっと楽しく暮らすために心掛けたいこと
次に、これからの人生をよくするためにしたいこと、心掛けたいことを聞いてみました。
「お酒を飲みすぎてしまったり、ついカップラーメンを食べてしまったりするので、なるべく自炊して、健康な食事にしたい」(34歳・主婦)
「サボり気味のストレッチを習慣化して、健康を維持したい」(32歳・専門職)
「毎日コツコツ運動」(40歳・主婦)
やはり、健康への意識が高まっている人が多いです。私も、スーパーの総菜や、外食に頼ってしまうことが多いので、食事は、できるだけ自炊に切り替えたいと思っています。毎日は難しくても、少しずつ始めて習慣化したいです。
また、こんな意見も。
「やりたいことがあったら挑戦する。習いごとを始める」(37歳・会社員)
「いろいろな場所に行って、いろいろなことにチャレンジしたい」(27歳・会社員)
「楽しそうだと思ったら何でもチャレンジするし、必要な勉強をして、昨日よりも今日のほうがよかったと思えるように過ごしたい」(37歳・専門職)
「常に成長したい」(37歳・専門職)
具体的には決まっていなくても、新しい趣味を見つけたり、興味をもったことに挑戦したりしたいという人が、とても多い印象です。新しいことへのチャレンジが、自分の成長や、人生の豊かさにつながることを感じているようです。みなさん、とても前向きで、素敵です!
これをしたら恥ずかしい…
すでにやめたことや、これから始めたいと思うことがあるなか、年齢を重ねて、これは恥ずかしいと思う言動もありますよね。同年代、もしくは自分より年上の友人・知人の言動が、「恥ずかしいな」と感じたエピソードがあるか聞いてみました。
「少し年上の友人が、お店の人の対応に直接キレていたので、自分はもう少し冷静に対応しようと思った」(44歳・主婦)
「特定の職業を揶揄するなど、差別的な発言、時代にそぐわない発言」(40歳・主婦)
「マウントをとる発言をする人。ひがみや、嫉妬発言をする人の真似はしたくないと感じた」(34歳・会社員)
「『昔は』とか『あの頃は』といった話ばかりする人。今の自分はどうなの? と思ってしまう」(32歳・会社員)
他人への接し方や、振る舞いについて、恥ずかしいと感じたことがある人が多いです。どんな状況や人でも、広い心で受け入れられる、大人の余裕を身につけたいです。
年齢を重ねてより豊かな人生を!
年齢を重ねてしなくなったことリサーチ、いかがでしたか? 年齢とともに経験も重ねていくことで、カラダも心も変化していきますよね。今のみなさんは、いかがでしょうか。これからもさまざまな変化があると思いますが、みなさんのエピソードも参考に、より豊かに暮らせる選択をしていけたらいいですよね。
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文・高橋あやか