30代になってやめました! 女医が実践している「老け見え対策習慣」 – 産婦人科専門医/ママ女医ちえこ | anan Beauty+

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30代に突入すると、20代の頃には感じなかった変化を肌や体に感じることが多くなります。特に女性は、自分がどのように見えているのか気になる人もいるでしょう。今回は、30代の女医である筆者が普段から行っている「老け見え対策習慣」についてご紹介します。この記事を参考に、心身共に若々しく健康的に過ごすためのヒントを見つけてくださいね。

30代女医が実践する「老け見え対策習慣」

まず、老け見えしやすい人にはどんな特徴があるのかをみていきましょう。外見でいうと、顔のツヤやハリが低下してきたり、くすみやたるみ、しわや肌の乾燥、ほうれい線やしみ、目の下のクマ、髪のパサつき、ボディラインの変化…などがあるでしょうか。

筆者は、老け見え対策はもちろん、自分の健康のために、いくつか普段から実践していることがあるのでご紹介していきたいと思います。

特に重視しているのが、「糖化ストレス」と「酸化ストレス」です。老け見え対策をするなら、まずはこの2つに正しく対応するのがおすすめですよ。

糖化ストレスとの付き合い方

まずは、糖化ストレスについてです。特に老化と関連していることが知られているものとして、AGEs(終末糖化産物)があります。詳細は省きますが、AGEsは体内で炎症を引き起こして、老化を促進するとされています。

AGEsは高温で加熱するほど増えてしまうことが知られていますので、加熱するときには、揚げるよりも焼く、焼くよりも煮る、生で食べられるものは生で食べるようにしています。特にベーコンやソーセージ、ポテトチップスなどは加工する過程でAGEsが大量にできてしまうので、なるべく避けるようになりました。

酸化ストレスとの付き合い方

酸化ストレスとは、酸化反応によって身体に起こる有害な作用のことです。わたしたちは呼吸をすることで、酸素を取り込んで、エネルギーを作るために使用しています。このときに活性酸素というのができるのですが、活性酸素が過剰になってしまうと老化につながるとされています(※1)。

本来私たちの身体には、活性酸素に対抗する、抗酸化システムが備わっているもの。ただ、この抗酸化システムが、酸化ストレスに対応しきれなくなると、酸化ストレスがたまっていってしまうのです。原因としては、精神的ストレスや紫外線、放射能、タバコ、大気汚染など様々なものが知られています。また、過度な運動も酸化ストレスにつながる可能性が。

酸化ストレスへの対応として、自分自身の抗酸化力を高めるようにしています。具体的にはビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、コエンザイムQ10などを摂取するといいですね。ポリフェノールも活性酸素を除去してくれることが知られています。たとえば、カテキン(緑茶)、ケルセチン(玉ねぎ)、アントシアニン(赤ワイン)、クロロゲン酸(コーヒー)などがあります。

おまけの効果

今回ご紹介したような対策はアンチエイジングだけではなく、がんや動脈硬化などの予防にもつながることから、健康にとっても良いとされています。筆者も若いときはエイジングについてそこまで意識していなかったのですが、30代になってからは、サプリメントも取り入れつつ生活習慣を改善するよう心がけるようになりました。

おわりに

今回は食事を中心にお話しましたが、規則正しい生活、バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動、そしてストレス管理は健康のための基本となります。健康は美しさの基本。日々の習慣を見直し、健康的で輝く毎日を送りましょう。

【参考】
※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 活性酸素と酸化ストレス
©kapinon/Adobe Stock ©polkadot/Adobe Stock

筆者情報

ママ女医ちえこ(産婦人科医)
産婦人科専門医であり、プライベートでは4人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は16万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。
YouTube:https://www.youtube.com/c/mama女医ちえこ
X:@mamajoy_chieko

産婦人科専門医/ママ女医ちえこ

https://plus.ananweb.jp/wellness/innercare/103556/

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