気になるあの人の美容話。今回は、モデルや俳優として、ひときわ輝く透明感とオリジナルな世界観で注目を集める鶴嶋乃愛さんが、セルフメイクスタイリングでご登場。
レースのムードに着想を得た透け感ちゅるちゅるメイク。
「暑くなってきて、涼しげなお色みを使いたいなと思いました。レースのドレスにリンクさせたくて、透け感のあるラベンダーのチークを使ったのがポイント」
ほんのりと繊細な色使いは、まるでプロのような仕上がり。さらに、ベース作りには特に自信ありと語る。
「前日の夜から仕込んでおくことが一番大事です。しっかりと保湿して、枕に顔がつけられないくらい、ベタベタな状態で仰向けになって寝るんです。そうすると朝起きて洗顔したときに肌触りがつるんとして、その日のメイクのノリも変わってくる気がします。メイク前はいろいろスキンケアを塗り込むと、その後に重ねるアイテムの密着度が失われてしまうので、さっぱりとしたパックだけにしておくようにしています」
メイクが大好きで、毎日さまざまなアイテムやポイントメイクにもトライしているという鶴嶋さん。
「“毎日メイク”、というものが人生で存在していたことがなくて。SNSを見て参考にすることもあるけれど、最近は、中世ヨーロッパの絵画のメイクに惹かれて当時の歴史を調べてみたんです。花びらを潰して紅を作っていたと知り、じわっと赤く染まるようなリップとチークのつけ方もかわいくて、日々のメイクに取り入れています」
Self Makeup Point
今日のメイクは透明感が鍵。「ジルスチュアートのリップは、ガラス玉のようなツヤ感が今の気分にぴったり。チークは同じくジルの淡いラベンダーをベースに、フィーの練りチークを重ねると薔薇が咲いたようなほっぺに。今日のように淡めの色で仕上げると目元がぼやけてしまうので、下まぶたにも重心を置きたくて、アディクションのピンクのアイシャドウをしっかり重ねました。こういうラメのアイシャドウはハイライト代わりに使うことも。妖精に魔法の粉をかけられたみたいにキラキラ」
My Beauty Rules
1、顔には布を触れさせない。
「お肌のために枕カバーを毎日交換されている方もいらっしゃいますが、私はそもそも布を顔につけたくないんです。摩擦を避けるために、コットンも極力使いたくないくらい。ティッシュの繊維がつくのも苦手なので、水気を取るときは専用のペーパーでポンポンと押さえます」
2、トラブルサインは見逃さず皮膚科へ。
「肌が荒れたらすぐにかかりつけの美容皮膚科に駆け込むようにしています。ニキビができてしまって“珍しいね”なんて人から言われたら嫌!(笑) すぐに処置して炎症を抑えてもらうようにしています。大事なお仕事の前の日には、トリートメントしてもらうことも」
3、気になったアイテムは自分で購入して試す。
「高価なものを使うというよりは、いろんなものを実際に試したいので、お金をかけるのは重要だなと思っています。自分の肌を理解して、そのときの状態に合わせたアイテムを的確に選べるようにしたくて、パックも常にいろんな種類のものをストックしています」
つるしま・のあ 2001年5月24日生まれ、高知県出身。ブランドプロデューサーとしても活躍。夏ドラマ『素晴らしき哉、先生!』(ABCテレビ・テレビ朝日系)に出演予定。『鶴嶋乃愛 1stフォトエッセイ 微睡む花の様に』(東京ニュース通信社)発売中。
※『anan』2024年7月3日号より。写真・Nae.Jay