普段のヘアセットにおいて、くせ毛に悩んでいる人は多いと思います。くせ毛のタイプや原因はさまざまなものがありますが、中には普段の生活習慣が影響しているものも…。今回は美容師の筆者が、「くせ毛の要因とNG習慣」について解説します。
そもそも“くせ毛”とは…
くせ毛は、髪の形状が波状や螺旋状に形成されることが特徴とされます。この原因としては遺伝的な要因が大きく、髪の構造そのものが影響しています。
髪の内部にはタンパク質が存在し、その結びつきによって、まっすぐになったり、カールしたりするのです。しかし、遺伝以外にも生活習慣や環境による影響も、くせ毛を強める要因として挙げられます。
遺伝的要因がもたらすくせ毛
くせ毛は主に遺伝によって引き継がれます。両親のどちらか、あるいは両方にくせがある場合、その特徴が子供に遺伝することも多いでしょう。
特に、髪の毛根の形が大きく関与しており、楕円形の毛根は自然なくせを形成する傾向も。遺伝的要因は変えることができませんが、適切なヘアケアでその状態を改善することは可能ですよ。
くせ毛を悪化させるNG習慣
生活習慣もくせ毛に大きく影響します。食生活や睡眠不足、ストレスなどは皮脂の分泌に影響を与えるため、くせ毛を悪化させる要因となり得ます。
また、過度なドライヤーの使用やシャンプーの選び方も大切です。それらが髪や頭皮に不必要な負担をかけると、髪の質そのものが変わり、くせが強くなることがあります。
くせ毛に影響する環境とは
環境もくせ毛を左右する重要な要因です。湿度が高い環境では水分が髪内部に侵入し、くせが強くなる場合があります。逆に、乾燥した環境は髪を静電気でパサつかせ、広がりやすくなることも。季節や環境に合わせて、ヘアケアを行うと良いでしょう。
また、紫外線も髪にダメージを与えるため、外出時にオイルスプレーなどでコーティングし、紫外線をカットするのもオススメです。
正しいヘアケアの実践
くせ毛の方にとっては、日々のヘアケアが髪質の改善に大きく役立ちます。適切なシャンプーを選び、保湿を重視したコンディショナーを使用することが重要です。また、ヘアオイルやトリートメントを定期的に使用して、髪に栄養を補給することも忘れずに。これによって髪内部の潤いが保たれ、くせがまとまりやすくなるでしょう。
また、お風呂上がり髪の毛をすぐ乾かす! という意識も大切です。濡れた状態で放置してしまうと自然乾燥してしまい、くせ毛の方は癖のある状態であとがついてしまいます。少し濡れた状態から髪の毛を引っ張りながらしっかり乾かすと、朝、寝癖もつきづらいですよ。
しっかり保湿してちゃんと乾かすことを毎日習慣づければ、自然とクセが出づらくなるため、ぜひ意識してみてくださいね。
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文/森岡萌絵