食いしばりの原因はストレスかも!おすすめの解消法3選

Beauty
朝起きたら歯が痛いなんてことはありませんか?

それは寝ている間に食いしばりをしているからかもしれません。

食いしばりの原因はストレスともいわれています。

今回は、食いしばりによる症状と、原因と思われるストレスへの対策を、あんしん漢方薬剤師の中田早苗さんに解説していただきます。

食いしばりの原因にはストレスもあり!

頬を抑える女性
出典:Photo-ac

食いしばりは、無意識に口の中を食いしばって上下の歯や口腔を強く圧迫してしまう症状で、正式には「クレンチング症候群」といいます。

夜寝ている間だけでなく、昼間も自分では気がつかないうちに食いしばりを起こしていることもあるため、歯が痛くなることもよく起こります。

食いしばりによって起きる症状

頭痛に悩む女性
出典:Photo-ac

食いしばりによる症状には頭痛や肩こりもあります。

不調が長く続く場合には、専門医のいる病院の口腔外科でしっかりチェックしてもらうことがおすすめです。

頭痛

食いしばりをすると、ギリギリと上下の歯が強く当たってこすれ、歯や歯ぐきに非常に強い力がかかります。

寝ている間じゅうずっと、あるいは昼間でもずっと食いしばりをして強い力がかかったままの状態でいると、こめかみが痛くなったり、頭痛を起こしたりするようになります。

肩こり

食いしばりは肩こりの原因にもなります。

ぐっと歯を食いしばってみてください。肩に力が入りませんか?

肩に力が入ると、首から肩にかけて血行が悪くなり、コリが生じるようになります。

重症になる前にしっかりと対策をしてあげることが大切です。

口内環境の悪化

歯がこすれ合ったり、強く噛みしめたりすると、歯がグラグラしたり、割れてしまったりなど、口内環境が悪化してしまいます。

さらには歯周病や歯肉炎などを起こして、全身の健康にも影響が出てくるようになります。

歯の痛みを感じたら、なるべく早く医師に診てもらいましょう。

ストレスからくる食いしばりへの対策3選

肩こりに悩む女性
出典:Photo-ac

食いしばりが長く続くと、徐々に口を開けづらくなったり、耳のあたりが痛くなったりする「顎関節症」へと進行する可能性があるので注意が必要です。

予防のために、次のような対策をしてみましょう。

緊張したからだをマッサージでほぐす

食いしばりをしているかも? と気づいたら、口の周りや首筋を中心に頭から肩にかけてマッサージをしてコリをほぐしましょう。

頭痛がひどいときには、こめかみをマッサージするのも効果があります。

食いしばりによって痛めた顎や、口の周りなどをやさしくケアしてあげるといいですね。

マウスピースを使って食いしばりを防ぐ

マウスピースは自分の歯から型をとって作る、自分専用の歯のカバーです。

レジンという樹脂でできているため、寝ている間に使えば、歯と歯がこすれたり、歯ぐきに力が入ったりするのを防ぎます。

保険が適用される治療もあります。

マウスピースを扱っている歯科医院に一度相談してみましょう。

ジャーナリングでリラックス効果を高める

ジャーナリングというのは、書く瞑想ともいわれているリラックス法です。

心に思いついたことを書くことで心をリラックスさせ、ストレスを軽減する効果があります。

用意するのはノートとペンだけ。

よいことも悪いことも心に思いついたことをノートに書いてみましょう。

食いしばりの原因「ストレス」におすすめな漢方薬

ハーブティー
出典:Photo-ac

ストレスの解消には、漢方薬による対策もおすすめです。

ストレスの解消には、
「精神不安などを改善する」
「ストレスやイライラを軽減する」
「気の流れをよくして自律神経を整える」
などの働きがある漢方薬を選び、根本的な改善を目指しましょう。

<ストレスにおすすめの漢方薬>

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

ちょっと神経質で、不安からイライラしてしまうタイプの人におすすめです。
気が滞ることでからだに熱がためこまれ、イライラを引き起こすのです。
そんなときには「柴胡加竜骨牡蛎湯」がおすすめです。
この漢方薬は、気の流れをスムーズにして、乱れた気を落ち着かせてくれるので、気持ちを安定させて、イライラを鎮めてくれます。

抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)

ちょっとしたことでイライラして、ものに当たったり、怒ったりしがちなタイプの人におすすめです。
肝臓が弱っていると、からだに不要なものを解毒する力や免疫力が低下して、不調があらわれるようになります。
そのような不調が原因でイライラしてしまう人におすすめなのが「抑肝散加陳皮半夏」。
この漢方薬は、肝のバランスを整え、精神を安定させる作用があるので、カッとしやすくイライラしてしまう神経を抑えてくれます。


漢方薬は、一般的に西洋薬よりも副作用が少ないといわれていますが、服用する際は医師や薬剤師などに適切な漢方薬を選んでもらうと、より安心感が高くなります。

忙しくて病院や薬局に相談にいく時間がない人には、「あんしん漢方」のようなオンライン漢方サービスも便利です。

ストレスを上手に抑えて、ぐっすり眠る

一日の終わりには、リラックスタイムを作り、ストレスを解放してあげることを意識してみましょう。

ストレスをうまく抑えて、ぐっすりと眠ることが大切です。

また、漢方薬の力も大いに役立ちます。自然由来の力で、気の流れをしっかり整えてあげましょう。

自分に合ったリラックス法を見つけたら、いつの間にか歯の痛みもなくなっているかもしれませんね。

<この記事の監修者>

中田 早苗(なかださなえ)
あんしん漢方薬剤師

デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。
病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
タイトルとURLをコピーしました