韓国在住の美容編集・ライター、二俣愛子さんによる最新韓国美容ルポ! 今回は、二俣さんが「糸リフト」を施術。ビフォア・アフターはもちろん、痛みやダウンタイムについてもレポートします。
【過去一のビフォアフ公開】韓国の糸リフトで「見た目年齢-5歳」!?
こんにちは、韓国在住ライターの二俣愛子(@aiko_shin4)です。
ついに手を出しました、糸リフト。
気になっている方も多い施術のひとつかと思います。効果や痛み、ダウンタイムまで赤裸々に公開します。
そもそも、糸リフトとは?
そもそも糸リフトとは、コグ(小さな棘)のついた細い糸をこめかみ部分から挿入して肌の皮下組織をぐいっと引っ張りあげることで、お肌のたるみ改善やあごのVラインを作ることを目的とした施術のことです。
糸には覚えきれないほど種類があり、クリニック独自の糸なども存在しますが、大きく分けて「溶ける糸」と「溶けない糸」があります。
韓国で受けられる糸リフトのほとんどが溶けるタイプのもので、その効果は9か月~1年ほど続くそう。溶けない糸のほうが効果は長続きするわけですが、溶けるタイプに比べて引きつり感が強くなるのと、デザインが気に入らなかったり、失敗をしたときにはわざわざ取り除かなくてはいけないというデメリットもあり、韓国の病院ではあまり推奨されていません。
糸リフトを受けるのが怖かった…
糸リフトは、メスを使わない施術のなかでは、リフトアップ効果が一番高いと言われていますが、痛みやダウンタイムのつらさ、副作用、費用面での負担があるため、気になってはいるけれど、なかなか踏み切れないという方も多いのではないでしょうか? かくいう私もその一人でした。
韓国のビューティYouTuberさんや、美容ライターさんのなかには「糸リフトはおすすめしない」と宣言している方々がいることもあり、今まではとにかくレーザーでどうにかたるみを解消したいと頑張ってきました。
しかし! 過去にリフトアップのために様々なレーザーなどの施術ににトライしてきましたが、40歳にもなるともはやレーザーだけでは自分の理想の見た目にはなれないのかもと思い始めるように。
「合う合わないは人によって違う! やってみないとわからん!」と思いたち、まずはトライしてみることにしました。
韓国の糸リフトの神様に施術を依頼!
またもや血眼になってSNSで「糸リフト」について検索していると、韓国には数名、糸リフトの神様なる方々がいらっしゃることを知りました。
そのなかでも今回は、経歴18年の先生ご自身が直接、日本語で1対1でしっかりとカウンセリングをしてくださるという「ラポエルクリニック」でお願いをすることにしました。
すでに日本のインフルエンサーさんも訪れていてかなりの高評価だったので期待大です!
入店すると清潔感たっぷりで広々としていて素敵なインテリア。そして、受付のお姉さんがアイドルみたいに可愛くてとんでもない美肌、そして親切・丁寧でさらに期待が膨らみました。
先生との個別カウンセリング
カウンセリングでは、どんな悩みがあるのか、どこをどうしたいのかを具体的に聞いていただき、それを解決するメニューを提案していただきました。
特に印象的だったのが、糸リフトにはどういう種類があり、どんな効果があるのか、今まで受けてきたリフトアップレーザーと糸リフトの違い、合わせて受けるといいレーザーやスキンブースターについてもひとつひとつ詳しくお話いただき、これだけでかなり有益な情報を得られて、とても勉強になりました。
予算を伝えると、そのなかでできるベストなメニューを組んでいただきました。
私の場合、一番改善したいのが、たるみによって目立つフェイスラインの崩れとほほコケです。ほほコケはそこまでひどくなく注入などは必要ないとのこと。ただ、肌が非常に薄く弾力が少ないこともあり、ミント糸8本、コンサーティナ―糸4本の計12本を入れることに。
また、ジュベルック(コラーゲンを生成して肌の弾力を高めてくれるのに役立つスキンブースター)を打つと、1か月後には見違えるとのことで、一緒にお願いしました。
金額はそれぞれ以下になりました。
- ミント糸8本:590,000ウォン(約64,000)
- コンサーティナ―4本:480,000ウォン(約52,000円)
- ジュベルック4cc(機械打ち):350,000ウォン(約38,000円)
※このクニックではタックスフリーが可能なので、居住者でない場合は韓国の10%の税金はかかりません。うらやましい。
ちなみに日本のクリニックで同じ施術を受けた場合、ミント糸の1本あたりの平均相場が約3万円ほど。なかには10万円というところもありました。同じメニューを受けるとなると、とんでもない金額になりますよね。韓国で受けたい方が多いのもうなずけます。
ぐじゅぐじゅと入っていく音に恐怖
※写真は、麻酔を打っているところ
実はずっと糸リフトが怖いと思っていたので、受ける前から緊張度マックスでした。個室で麻酔クリームを塗ってもらったあと、いざ施術に入るとまずは局所麻酔をブスリ。挿入する部分に数か所打っていきますが、これが地味に痛かった。
麻酔を打ったあとはすぐに糸を挿入。痛みはほぼなしで驚きました。
施術は、太い針を刺しその中に糸を入れ、針が引き抜かれることで糸のみが肌の中にとどまる仕組み。
入っていくときに、ぐじゅぐじゅという音が耳元に響きまくるのですが、それが気持ち悪くて、痛みは少ないものの、冷や汗はだらだら。
そして、糸は頭の側頭部あたりまで入っているのですが、そこに入っていく感覚も不思議でした。
糸を入れたら一度起き上がってバランスをチェックして整えていきます。その際、ぐいぐいと顔や頭を押して整えるのですが、ブチブチと顔や頭から音がして、少し痛みもありました。
糸リフトのあとは、ジュベルックを注入してもらい施術は無事終了!
ちなみにスキンブースター(ジュベルック)は痛みが強いのですが、先生が気遣っていただき、痛みに集中しないように何気なく会話を振ってくださったのが印象的で、とてもありがたかったです。
過去一! 驚愕のビフォー&アフター
ビフォー&アフターがこちらです。ビフォーは施術前、アフターは施術直後のものです。
いや、もはや人変わってますよね(笑)。
リフトアップ効果は言わずもがな、過去一。気になっていたフェイスラインの崩れ、ほほこけも目立たなくなりました。やはりレーザーには出せない即効性があります!
施術直後は、引きあがりすぎて吊られているような印象でしたが、これから1か月ほどかけて徐々になじんで自然な仕上がりになるそうです。
ジュベルックも打ったのでそれぞれの効果が見えてくる1か月後が楽しみです!
ちょっと待って! ダウンタイムが思ったよりも辛かった
リフトアップに確かな効果はありましたが、ここからのダウンタイムも過去一の辛さでございました。
この記事を書いているのは施術から7日目ですが、一番つらかったのは当日~2日目。
当日の施術後は、糸を挿入したこめかみの左側がぷっくらと腫れ、1~2時間後からは側頭部に強い痛みがありました。
この痛みは処方される抗生物質と手持ちの鎮痛剤を併用して乗り切れますが、一番やっかいだったのが、口が開きにくく、食べ物がほとんど食べられないこと。
糸リフトは糸を入れる本数や場所によって、口が開きにくくなることがあるとは知っていましたが、私の場合はどうやらそのパターンだったようです。
2日目:頭部や顔がかなり腫れると聞いていたのですが、そういった腫れはまったくなく、左のこめかみが少し出ているくらいで施術当日とあまり変わらなかった印象です。しかし、やはり強い痛みは引き続きあり、鎮痛剤は手放せませんでした。
3日目:痛みはほぼなくなり一安心。こめかみの腫れと、口が開きにくい状態についてクリニックに問い合わせるとすぐに回答があり、1~2週間ほどで自然に解消されるとのこと。
4日目:横を向いて寝るとわずかに痛みあり。昨日に比べて口が開くようになった感覚あり。
5~6日目:痛みはほぼなし。ただ口をあけたときにわずかに痛みあり。施術後から引き続き食べ物はもっぱらスープ系。
7日目:傷口につけていた再生テープをはずしてOKな日。傷跡は一切なくどこから糸を入れたのかわからないくらいに! 口をあけるとやはりまだ痛みはあります。食べ物もスープ!
今は咀嚼をすると右側だけですが痛みがあります。また、1~2日目に比べると口はかなり開けるようになりましたが、まだ量は多く食べられないので、確実にダイエット効果を感じています。ダイエットもしたい私としては、もはや一石二鳥でした(笑)。
また施術当日よりもかなり自然になじんできました。友達に会ったとき「ラインがすごくきれいになった!!」と褒められテンションが上がりました(笑)。
効果は絶大! その分ダウンタイムも覚悟を
ラポエルクリニックの口コミを見ていると6本程度の比較的本数が少ない場合は、腫れも痛みも、口の開きにくさも感じなかったという方もたくさんいらっしゃるようです。
ただ、私のように肌が薄く多めの糸を入れる場合はダウンタイムにもご注意を。人によってはそれでも出ない場合もあるかもしれませんが、今回はあくまでの私の実体験を書かせていただきました。
ダウンタイムは、正直数日間は辛いですが、やはり見た目の印象がぐっと変わったという点では今までのリフトアップ施術では一番満足度が高いです。
現時点でもこめかみの腫れをのぞけばかなり自然ですが、これからさらになじんでいくとのこと。1か月後の変化がとても楽しみです! 参考になれば嬉しいです。
<INFORMATION>
ラポエルクリニック
住所:ソウル瑞草区瑞草大路77キル24 5階
営業時間:10:30~20:00
アクセス:地下鉄2号線「江南駅」10番出口 徒歩3分
Instagram:rappoelclinic_jp
<筆者情報>
二俣愛子
韓国・ソウルを拠点に、雑誌やWEBメディアでライターとして活躍中。コスメからグルメまで最新の韓国事情をインスタグラムでもお届け。ジュエリーショップ「owol.」(@owol__official)のディレクターも務める
取材、文・二俣愛子