年齢とともに肌のくすみや透明感のなさ、ほうれい線、たるみなどを感じる瞬間が増えてくるもの。そこで今回は、エステティシャンの筆者が「老けないためにしている習慣」についてご紹介します。
週に一度はスペシャルケアをする
筆者は年齢を重ねるごとに、「くすみが目立つようになった」「肌のうるおいやハリが低下しやすくなった」と感じています。さらに、疲れたような老けたような印象に見えやすくなった気も…。そのため、週に一度はそのときの肌状態に合わせてスペシャルケアをするようにしています。
まずデイリーケアは、クレンジング、洗顔、化粧水、美容液もしくはシートマスク、乳液、クリームが定番の流れです。
くすみ、透明感のなさ、ザラつきケアとして洗顔後にクレイパック、スクラブ、炭酸パックなどで角質ケアをおこない肌をリセット。角質ケアアイテムはお風呂の中でも使えるので、半身浴をしながらおこなっています。
お風呂上がりに化粧水をつけた後、いつもよりちょっと良いシートマスクでうるおいや美容成分を補います。定期的にケアをすることで肌のコンディションが高まるだけでなく、自分自身のモチベーションも高まります。
メイク前にほうれい線ケアをする
年齢とともに頬の筋力が低下してほうれい線が目立ってきたり、フェイスラインがぼやけてきませんか? 筆者はその影響もあって、夕方になると疲れたような印象になってしまうことも。
そこで筆者は、メイク前のスキンケア時に乳液やクリームを塗りながら、
- 口角をあげる
- ほうれい線を目立たないようにさせる
- 頬の位置をキュッとあげる
- 顔のむくみを整える
などの目的としてマッサージをおこなっています。
ほうれい線ケアのマッサージ
1.人差し指と親指の側面を使い、あごからフェイスラインを通り、耳の下に向かってゆっくりと5~10回流す。
2.人差し指の側面を使い、口角・ほうれい線を持ち上げながら、耳の付け根に向かってゆっくり5~10回流す。
自然なトーンアップ、ツヤの出るメイクアイテムを使う
肌にうるおいがないと影っぽさが増し、夕方になるとくすんで見えてしまうことも。筆者が考える、年齢を重ねても若々しく見える人のメイクの共通点は、自然な明るさ、そしてうるおいやツヤっぽさがあること。そういった理由から、トーンアップやツヤの出るベースメイクアイテムを愛用しています。
化粧下地は肌になじませたときに、自然なトーンアップを叶えるもの、うるおい感のある仕上がりのものを使っています。 逆に不自然に白くなりすぎるもの、マットな質感のアイテムは避けています。
ファンデーションもみずみずしい仕上がりのものをチョイス。うるおいのあるクッションタイプやリキッドタイプを使います。油分が多くこってりとしたものや、マットな仕上がりになりやすいリキッドタイプ、クリームタイプ、パウダータイプは使いません。
また、フェイスパウダー、おしろい、ハイライトも粒子の細かな光沢感のあるアイテムを活用。大きめのフェイスブラシを使って顔全体にふんわりとのせ、高さのあるおでこ、鼻筋、目の下、目尻にさらに重ねると、ライトの光や自然光に反射して顔が自然と明るく見えますよ。
気になる部分を隠すようにあれこれ重ねすぎたり、マットな質感に仕上げたりすると、かえって厚塗り感や老け見えにつながってしまうことも。赤みやクマなどはカバーしつつ、うるおいやツヤのある質感を取り入れると、光と合わさって肌が明るく艶やかに見えやすいと感じています。
まとめ
若々しく見せるためにメイクのテクニックにこだわる方も多いですが、実は、年齢とともにこだわるべきところは、肌環境や質感、そして立体感だったり…。日々のスキンケアで肌の環境を整える、マッサージやサロンケアで顔のたるみをケアする、メイクで質感や立体感を演出することで若々しさを引き出しやすくなるため、ぜひ参考にしてみてください。
©siro46/Adobe Stock
筆者情報
寒川あゆみ
大阪 エステサロン private salon Laule’a代表、美容ライター、講師。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業、講師、美容ライターとして美容情報や美容法を発信中。Instagram @laulea.beauty
文/寒川あゆみ