「自分の症状は、もしかしてPMDDなの?」「PMSとの違いはなに?」と悩んでいませんか?
PMDDとPMSには生理前にあらわれるという共通点があるため、どちらかわからないのも仕方ありません。
以降では、PMDDの症状や原因、PMSとの違いについてあんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに解説していただきます。
PMDDとPMSには生理前にあらわれるという共通点があるため、どちらかわからないのも仕方ありません。
以降では、PMDDの症状や原因、PMSとの違いについてあんしん漢方薬剤師の山形ゆかりさんに解説していただきます。
PMDDとは
PMDDの原因や症状について解説します。
PMDDはなぜ起こるのか
PMDDを発症する原因は、はっきりわかっていません。
しかし、ホルモンバランスが激動するタイミングで発症することから、ホルモンバランスの変動が関係していると考えられています。
また、「排卵後の女性ホルモンの分泌量が急増するタイミングで発症する」「無排卵の方には見られない」という傾向から、女性ホルモンが影響しているとされています。
しかし、ホルモンバランスが激動するタイミングで発症することから、ホルモンバランスの変動が関係していると考えられています。
また、「排卵後の女性ホルモンの分泌量が急増するタイミングで発症する」「無排卵の方には見られない」という傾向から、女性ホルモンが影響しているとされています。
PMDDに多い症状
PMDDに多い症状は、仕事や家事ができないほどの強い精神症状です。
感情のコントロールや判断が著しくできない状態になります。
具体的には、
これらの症状は生理前になるとあらわれ、生理がはじまると徐々に改善されます。
感情のコントロールや判断が著しくできない状態になります。
具体的には、
- 激しい気分の変動
- 情緒不安定
- イライラしたり怒りっぽくなる絶望感や激しい抑うつ症状
- 自分を卑下する気持ちが出てくる
- 激しい不安感情や緊張
これらの症状は生理前になるとあらわれ、生理がはじまると徐々に改善されます。
PMSとの違い
PMSはイライラや情緒不安定などの精神症状があらわれる場合があります。
PMSも人によって症状は異なります。
一方で、PMDDの精神症状の強さは、自分を奮い立たせてがんばることができません。
その強さは「特定不能のうつ病性障害」に分類されているほどです。
そのため、仕事を休んだり、完全に寝込んで家事ができなかったりすることも珍しくありません。
PMSも人によって症状は異なります。
一方で、PMDDの精神症状の強さは、自分を奮い立たせてがんばることができません。
その強さは「特定不能のうつ病性障害」に分類されているほどです。
そのため、仕事を休んだり、完全に寝込んで家事ができなかったりすることも珍しくありません。
PMDDの受診目安
PMSの症状に加え、精神症状が顕著で通常の生活が送れない症状が繰り返される場合は、婦人科や精神科を受診しましょう。
日常生活がままならないほどの精神症状を繰り返している場合は、PMDDが疑われます。
日常生活がままならないほどの精神症状を繰り返している場合は、PMDDが疑われます。
PMDDには漢方薬の使用もおすすめ
PMDDの症状の根本改善を目指したい方は漢方薬の使用もおすすめです。
生理前のメンタル不調対策には
「ホルモンバランスや自律神経の乱れを整える」
「消化・吸収機能を改善してからだの内側から心を元気にする」
「鎮静作用で心を穏やかにする」といった生薬を配合した漢方薬が選ばれます。
漢方薬は副作用が少ないため、西洋医学の薬と比べて試しやすいのもメリットです。
また、生理前に心身が不安定になりやすい体質を改善し、精神症状だけでなく腹痛や腰痛、冷えなどさまざまな不調の改善ができることも漢方薬ならではのメリットです。
PMDDに用いられる漢方薬は、以下のようなものがあります。
生理前のメンタル不調対策には
「ホルモンバランスや自律神経の乱れを整える」
「消化・吸収機能を改善してからだの内側から心を元気にする」
「鎮静作用で心を穏やかにする」といった生薬を配合した漢方薬が選ばれます。
漢方薬は副作用が少ないため、西洋医学の薬と比べて試しやすいのもメリットです。
また、生理前に心身が不安定になりやすい体質を改善し、精神症状だけでなく腹痛や腰痛、冷えなどさまざまな不調の改善ができることも漢方薬ならではのメリットです。
PMDDに用いられる漢方薬は、以下のようなものがあります。
<PMDDにおすすめの漢方薬>
加味逍遙散(かみしょうようさん)
体力が中程度以下で、疲れやすく肩がこる人におすすめです。
イライラ、気分が落ち込むなど、女性ホルモンの変動によって起こりやすい精神不安の症状やのぼせ、めまいに用いられます。
イライラ、気分が落ち込むなど、女性ホルモンの変動によって起こりやすい精神不安の症状やのぼせ、めまいに用いられます。
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
体力が中等度くらいで、のどになにか引っかかったような違和感を感じる人に向いています。
不安神経症や不眠症、動悸、めまい、肩こり、食欲不振、吐き気に用いられます。
不安神経症や不眠症、動悸、めまい、肩こり、食欲不振、吐き気に用いられます。
抑肝散(よくかくさん)
体力は中程度で、神経が高ぶりやすい人におすすめです。
怒りっぽい、イライラするなどの精神症状やストレスによって起こる心身の症状に用いられます。
怒りっぽい、イライラするなどの精神症状やストレスによって起こる心身の症状に用いられます。
漢方薬は自身の体質に合ったものを使用することが大切です。
同じ症状の改善を目指す漢方薬が複数あるのは、体質や原因によって使い分けるからです。
体質に合わないとからだに負担がかかって副作用を起こすこともあるため、プロに相談してから使用することをおすすめします。
同じ症状の改善を目指す漢方薬が複数あるのは、体質や原因によって使い分けるからです。
体質に合わないとからだに負担がかかって副作用を起こすこともあるため、プロに相談してから使用することをおすすめします。
PMDDは漢方薬で対策することもできます
PMDDは通常の日常生活を送れないほどつらい症状ですが、病院を受診することで緩和、または改善させることができます。
また、手軽な対策方法として漢方薬を服用し、ホルモンバランスや自律神経のバランスを整えることでもPMDDの緩和・改善は目指せます。
症状緩和で生活の質の向上を目指してみましょう!
また、手軽な対策方法として漢方薬を服用し、ホルモンバランスや自律神経のバランスを整えることでもPMDDの緩和・改善は目指せます。
症状緩和で生活の質の向上を目指してみましょう!
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。
病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。
病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。