昼間だけでなく、夜も気温があまり下がらない日が増えてきましたよね。熱帯夜では、なかなか寝つけなかったり、しっかり寝たつもりでも、翌朝なんだかすっきりしなかったりすること、あるのではないでしょうか? 美容や健康に関心が高い女性が集まるanan Beauty+ clubのメンバー約100人に、夏の睡眠対策についてリサーチしました!
夏は寝苦しい季節?
※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。
まずは、夏はほかの季節に比べて、寝苦しさを感じるか聞いたところ、76%の人が「YES」と回答しました。多くの人が夏の寝苦しさを実感しているようです。
私は冬でも、着込み過ぎや布団の掛け過ぎで寝苦しさを感じることがありますが、夏はそれとは比べものにならないと感じています。
おすすめの寝苦しさ対策
続いて、夏の寝苦しさ対策でしていることを教えてもらいました。もっとも多かったのが、「エアコン(つけっぱなし)」で、76%の人が回答しました。次いで、「扇風機」が35%、「寝具」が29%、「エアコン(タイマーあり)」が24%、「パジャマ」が18%と続きました。そのほかに、「アイスリング」や「保冷剤」を活用している人もいました。
具体的に、どんなことをしているのかも見てみましょう。
エアコン
「ドライモードで±0度にしておくと、気温が下がりすぎることもなく、快適に眠れる」(31歳・主婦)
「リビング用にマットレスを購入して、リビングのエアコンをつけっぱなしにして寝ている」(32歳・会社員)
タイマーを使うか使わないかの違いはありますが、寝苦しさ対策に欠かせないのが、エアコンですよね。冷房モードにする人もいれば、除湿やドライモードにする人もいました。快眠には、湿度も重要と言われているので、除湿機能を上手に使うがよさそうです。
私は、明け方寒くなることが多く、以前は、タイマーで電源を切るようにしていました。ただ、最近の暑さは夜でも侮れないので、除湿モードも使いながら、エアコンはつけっぱなし派に変わりました。熱中症対策も考えると、つけっぱなしが安心かもしませんね。
扇風機
「エアコンだけでなく扇風機で、冷気を循環させている」(27歳・会社員)
「冷風扇風機に氷を入れて寝ている」(33歳・無職)
エアコンと合わせて、扇風機を活用しているという人もいますよね。私も、エアコンだけでなく、扇風機を併用したほうが節電に繋がると聞いてから、扇風機やサーキュレーターを使うようになりました。
また、タンクに入れた水などを蒸発させることで、冷たい空気を送風する冷風扇風機を使っているという人もいました。普通の扇風機よりも、涼しさを感じられそうですね。
寝具・パジャマ
「保冷剤をタオルで包んで、枕にしている」(30歳・会社員)
「シーツを冷感タイプにしている。掛け布団は、ガーゼケットで爽やかに」(34歳・主婦)
「パジャマも、枕カバーも、冷感のあるものにして、涼しさを感じるようにする」(38歳・主婦)
寝具やパジャマを、冷感タイプのものにしているという人はとても多い印象です。私も、枕カバーとシーツを冷感タイプのものにしていますが、布団に入る時にひんやりした部分に触れると気持ちがよく、ぐっすり眠れる気がします。
やめて正解のNG習慣
いろいろな対策をしていても、実は、あまりよくなかった、逆効果だったということもありますよね。やめたらよく眠れるようになった、もしくは睡眠のためにしないようにしていることを教えてもらいました。
「夜のカフェインをやめた」(32歳・会社員)
「お酒を飲まない日のほうが、眠りの質がいい気がする」(40歳・専門職)
「夕飯を少し早くして、食べ過ぎないようにしたら、寝つきがよくなった気がする」(40歳・専門職)
寝る前の食事や飲みものについてのコメントが多く集まりました。カフェインやお酒を飲むのをやめたという声が、特に目立ちました。お酒を飲むと眠くなってくることもあるのですが、翌朝の目覚めはあまりすっきりせず、寝た気がしないという経験、私もよくあります。
ほかには、こんな意見もありました。
「あまり考えごとはしないようにする」(38歳・主婦)
みなさん、寝る前は考えごとをしないよう意識しています。悩みごとなどがあると、なかなか寝つけないということ、ありますよね。楽しいことやワクワクすることを考えるようにして、気分が暗くならないようにしている人もいました。
睡眠の質を上げるための工夫
次に、睡眠の質を上げるためにしていることを教えてもらいました。
「自分の体に合った寝具をつくった」(35歳・会社員)
「遮光カーテンで、部屋を真っ暗にしている」(34歳・主婦)
オーダーメイドの寝具や遮光カーテンなどのアイテムを使って、寝室の環境を整えるという工夫が集まりました。私も、プロに頭の形を測定してもらってつくった、オーダーメイドの枕を使っています。それまで使っていた枕よりも、かなり硬めなのですが、以前より熟睡できるようになった気がします。プロに寝具をチェックしてもらうだけでも、睡眠の質が改善するヒントをもらえるかもしれませんね。
ほかには、気分をリラックスさせる工夫についても、多くのコメントが集まりました。
「ヒーリング音楽をかける」(33歳・無職)
「寝る前にストレッチをする」(38歳・主婦)
「寝室をアロマの香りにする」(30歳・会社員)
音楽やアロマでリラックスできるという人もいれば、ストレッチをしたり、お風呂で体をあたためたりするという人もいますよね。このほか、ホットミルクや白湯を飲んだり、日記を書いて頭をすっきりさせるというコメントもありました。
ぐっすり眠れなかった日にしたいこと
さまざまな工夫をしていても、あまり眠れず、朝起きてもすごく眠かったり、だるかったりする日もありますよね。眠れなかった日に「これで眠さをふきとばす」、「夜まで何とかやり過ごす」という対策を聞いてみました。
「エナジードリンクを飲む」(27歳・会社員)
「冷たいアイスコーヒーを飲む」(33歳・無職)
「甘いミルクティーを飲んで、血糖値を上げる」(34歳・主婦)
「ビタミンサプリメントを飲むと元気になる」(32歳・会社員)
飲み物やサプリメントに頼るという声が多く挙がりました。眠気を自力でコントロールするのは、なかなか難しいですよね。私は普段、ブラックコーヒーは飲まないのですが、あまり眠れなかった日は濃いめのブラックコーヒーを飲んで、気持ちを切り替えるようにしています。
ほかには、休憩時間などを工夫するという人たちもいました。
「夕飯を手抜きにする」(40歳・主婦)
「どこかで30分仮眠する時間をとる」(38歳・主婦)
「休憩で1人になる」(43歳・会社員)
あまり眠れなかった日は、できる範囲で休憩時間を長めにとったり、手抜きをしたりすることを考えてもいいかもしれません。私も休憩時間を長く確保するのが難しい場合は、いつもより省エネで1日をやり過ごせたらいいなと思います。
寝苦しい夜でも快眠を!
夏の睡眠対策リサーチいかがでしたか? 多くの人が快眠グッズに頼ってみたり、睡眠前の習慣を見直してみたり、さまざまな工夫をされていましたね。ぜひ、みなさんのアイデアを参考に、寝苦しい夜を乗り切って、快適な毎日を過ごしてください!
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文・高橋あやか