日焼けで肌が皮むけして痛い!対処法&対策解説【皮膚科医監修】

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強い日差しが気になる季節、日焼けで肌の皮がむけてしまったことはありませんか?

肌が皮むけすると痛いだけでなく、むけた部分の見た目が気になって憂鬱になりますよね。

この記事では、日焼けのメカニズムと対処法、さらに、今すぐ実践できるUVケアを皮膚科医の鶴町宗大先生とあんしん漢方薬剤師の木村英子さんに解説していただきます。

日焼けのメカニズム

海
出典:Unsplash

日焼けを引き起こす紫外線には「UVA」によって生じる「サンタン(SUNTAN)」と「UVB」によって生じる「サンバーン(SUNBURN)」の2種類の日焼けが起こります。

日焼けのメカニズムは、まず、UVBが原因となる日焼けをして数時間後から、皮膚に赤みやヒリヒリ感、炎症が起こり数日で消失します。

その後、UVAが原因となってメラニンが増加し、肌が褐色(黒色)に変化(色素沈着)するのです。

この色素沈着は、数週間〜数か月間続きます。

日焼けして肌に痛みがあるときの対処法

保湿クリーム
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強い日差しを浴びた後の痛みを放置するのは厳禁。

サンバーンによる皮膚の炎症は日光を浴びた直後から進行し、放置すると症状が悪化してしまいます。

日焼けしたらすぐにアフターケアをしましょう。

冷やす

日焼けした後、肌に傷みがあるのは炎症反応が起きているサインです。

患部をできるだけ早く冷やしましょう。

冷水もしくは氷水などで濡らして絞った清潔なタオルを用いて、15~30分間を目安に冷やします。

このとき、冷やし過ぎによる凍傷で肌をさらに傷めてしまう可能性があるため、保冷剤を直接肌に当てる使用方法は避けてください。

保冷剤をタオルやガーゼなどに巻いて使用するといいでしょう。

保湿

日焼けで荒れた皮膚は水分が抜けやすく、乾燥しています。

保湿剤を使ってうるおいを与えましょう。

肌をみずみずしく保つことで、ダメージを受けた皮膚が修復されやすい環境を整えることができます。

化粧品は低刺激のものを選び、優しくケアしましょう。

ビタミンCの摂取

紫外線を浴びた後の体内には「活性酸素」が発生しています。

この活性酸素の増加を抑えるために、メラノサイトではメラニンが生成されます。

メラニンが増えた結果、肌が黒く色素沈着が起きるのです。

また、肌の深い部分である真皮が酸化されると肌のハリや弾力を保つために重要なコラーゲンなどが劣化してしまいます。

ビタミンCには、強力な抗酸化作用があるため活性酸素の作用を抑制することで、紫外線による肌のダメージ軽減を図ることができ、メラニンの産生を抑制する効果もあるので色素沈着の対策にもなります。

そのため、活性酸素による酸化から肌を守るために、抗酸化作用のあるビタミンCを摂取しましょう。

ビタミンCはピーマンやブロッコリー、キウイフルーツやオレンジなどに多く含まれています。

すぐできる日焼け対策

日焼け対策
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きれいな肌をキープするための基本は、できるだけ日焼けをしないことです。

日焼け対策で効果的な方法は3つ。

まずは、日焼け止めを上手に使いましょう。

日焼け止めは一度塗っただけでは不十分。

2~3時間おきにこまめに塗り直すことをおすすめします。

さらに、日傘や帽子、サングラスを使って、日差しから肌を守りましょう。

最後に、日差しの強い時間帯の外出を避けるのも効果的です。

日差しは10時から15時にかけて強くなります。

この時間の外出はできるだけ避けましょう。

肌のケアには漢方薬もおすすめ

生薬
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がんばって日焼け対策をしても、どうしても日焼けしてしまうこともありますよね。

日焼けしてしまった肌のお悩み改善には、「肌へ栄養を届ける」、「皮膚のターンオーバーが促進する」生薬を含む漢方薬を服用するのがおすすめです。

<おすすめの漢方薬>

桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)

シミやニキビ、手足の湿疹などに用いられる漢方薬です。
血流を改善し、肌へ栄養が行き渡るようにする働きがあります。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

シミやニキビ、しもやけなどに用いられる漢方薬です。
血流を改善し、からだを温めることで、肌へ栄養やうるおいが行き渡るようにする働きがあります。

漢方薬は、一般的に西洋薬よりも副作用が少ないといわれていますが、服用する際は医師や薬剤師などに適切な漢方薬を選んでもらうと、より安心感が高くなります。

忙しくて病院や薬局に相談にいく時間がない人には、「あんしん漢方」のようなオンライン漢方サービスも便利です。

日焼けしてしまったら、ケアですぐにリカバリー

日焼け対策として、日焼け止めや日傘などを使用することはとても大切です。

それでも日焼けをしてしまった場合には、肌に対してできるだけ早く「冷やす」「保湿」「ビタミンCを摂取」するといった、適切なケアをしましょう。

傷んだ肌を根本から改善するなら、漢方薬を併用するのもおすすめですよ。

<この記事の監修者>

鶴町宗大医師
出典:あんしん漢方
鶴町 宗大
医療法人 鶴町会 理事
つくば・土浦鶴町皮膚科クリニック副院長

皮膚科専門医/医学博士。獨協医科大学医学部卒業後、順天堂大学浦安病院 皮膚科教室にて研鑽を積み皮膚科専門医を取得。
現在、つくば・土浦鶴町皮膚科クリニックの副院長として、皮膚科・美容皮膚科を通じて、健康で美しい肌の実現を目指して、肌の悩みをトータルにサポートできるよう診療を行っている。
Instagram:鶴町宗大つくば・土浦鶴町皮膚科クリニック


木村 英子
あんしん漢方薬剤師

北里大学薬学部・東京大学大学院医学系研究科卒。臨床検査技師。
厚生労働省検疫所・病院にて公衆衛生・感染症現場を経て、インドアーユルヴェーダの権威ミーナクシ・アフジャ博士に師事。
対症療法ではなく体質を根本改善することの重要さを痛感し、西洋医学をベースに東洋医学からのアプローチを取り入れ、アロマやハーブを活用した情報発信を行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
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