春からの新生活に向けて引っ越ししたり、気分を一新するために、模様替えをするのはワクワクしますよね。一方で、部屋が狭くてなかなかスッキリしない、もっと広くのびのびと感じるお部屋にしたい、と日頃から悩んでいる人もいるかもしれません。そこで今回は、整理収納アドバイザーでシンプルなお部屋づくりのプロである筆者が、「広くて明るく見えるお部屋の共通点」を解説いたします。
低い家具で揃えて、広々とした活動スペースに
筆者宅では、高さが低い家具で揃えることを意識しています。目線より背が高い家具だと、圧迫感が増して活動スペースが狭く感じやすくなることも。リビング全体の家具の高さを低めに統一すると、白い壁の見える範囲が広くなり、お部屋がより明るく広々と見えますよ。
【ポイント】
- 目線よりも低い家具が置いてある
- 家具の高さが揃っている
元々は肩くらいの高さの大きな本棚を置いていましたが、地震発生時の安全対策も考え、大きな本棚は手放しました。代わりに、棚にほこりが溜まりにくくするため、引き戸タイプで腰高の低い本棚に変更。開き戸だと、開閉時の扉の可動スペースを手前に確保する必要がありますが、引き戸だと省スペース。扉をしめれば、本棚のゴチャゴチャ感もスッキリ隠せるところもポイントです!
リビングには“よく使うモノだけ”を置くのも手!
「低い家具だと収納力が心配」と感じる方は、リビングにはよく使うモノだけを置いて、それ以外は他に収納することを検討してみましょう。
例えば、本棚の中にも
- 隙間時間にさっと読みたい本
- リビングでじっくりリラックスして読みたい本
- 永久保存版できちんと管理しておきたい本
など、さまざまな目的の本が並んでいるはず。
すぐ読む本は可動式のワゴンにまとめる、保存版の本はクローゼットにしまう……など、読むタイミングや目的に合わせて収納場所を分けて考えることで、すべての本を収納する大きな本棚は不要になるかもしれません。
必要以上に家具を置かず、床を広く見せる
お部屋の開放感を演出するには、床がより広く見えるような家具を選んだり、必要以上のインテリアを直置きしないこともポイントです! ソファやテレビ台は脚が高いタイプを選ぶことで、見える床面積が広くなり、お部屋全体の抜け感がアップしますよ。
【ポイント】
- 脚が高い家具にする
- ローテーブル、サイドテーブルを常設していない
筆者宅では、ローテーブルやサイドテーブルは常設せず、必要なときだけサイドテーブルと兼用できるスツールを愛用中。
床が広く保たれていると、掃除やモップ掛けがスムーズにできて、お部屋の清潔感を無理なくキープしやすくなります。インテリアをあれこれ飾るより、ツヤツヤで明るい床が見えることが、のびのびと開放感のあるお部屋づくりに繋がると感じています。
窓からの光をしっかり取り入れて、開放感を演出する
【ポイント】
- 明るい色のカーテンを選んでいる
- 窓の前に何もモノを置いていない
カーテンの色は、白・アイボリー・ライトグレーなど明るく淡い色を選ぶと、膨張色として窓がより広く見えて、解放感のあるお部屋を演出できますよ。
筆者宅では、カーテンの開け方も一工夫しています。リビングに2つある窓のカーテンは、部屋の端に向かってカーテンをそれぞれ片寄せにします。すると、窓の真ん中に空間ができて、窓全体が広く明るい印象に。片寄せにすることで、カーテンを左右両方に留める作業が1回で済むのもメリットです。
部屋の明るさを左右するのは、窓からの明かりもとても重要です。窓がしめっぱなしだったり、モノが置かれていて光を遮ってしまうと、お部屋全体が暗くて狭い印象になってしまう場合も。窓を開けて自然光をたっぷり取り入れると、体のリズムが整って健康にもよい影響を与えてくれると感じています。
また、窓の前にいつもモノがあると、窓の開閉がしづらく空気の入れ替えが不便になってしまうかもしれません。窓の前にはなるべく家具を置かず、閉塞感を減らすようにしましょう。
間接照明で、のんびりとリラックスした雰囲気に
【ポイント】
- 部屋の隅に間接照明を取り入れている
- 照明の色を統一している
リラックスしたオシャレな雰囲気のあるお部屋に、ぜひ取り入れたい間接照明。家具を買い替えるのは費用や手間もかかりますが、間接照明は手軽に取り入れやすく、お部屋の模様替えにはぴったりです!
間接照明を選ぶポイントは、間接照明の色を「電球色」で統一すること。バラバラの電球色を使用するとお部屋の統一感がなくなり、ごちゃごちゃした印象になってしまいます。
筆者宅では、部屋の隅にそれぞれ小さな間接照明を取り入れました。隅に配置することで、明かりが壁全体に反射してお部屋をやわらかく包み込み、ふんわりと落ち着いたイメージになります。壁が明るくなると、より部屋も広く見えますよ。
間接照明の失敗例
筆者が過去に間接照明で失敗したと思ったのは、電球が見える照明を取り入れたことです。電球が丸見えのライトは、暗めの電球を使用したとしても予想以上に眩しく感じてしまい、結局手放しました。カバーやシェードが付いていて、光源が直接見えない照明を選ぶのがおすすめです!
まとめ
お部屋を広く見せるには、以下の4つのポイントが重要です。
- 低い家具
- 広い床
- 窓の明るさ
- 間接照明
家具や家電の配置は、コンセントの位置も考慮に入れてからじっくりシミュレーションしてみてくださいね。窓の良さを活かしたお部屋になると、風の流れがスムーズになり運気も良くなりそう! 今回ご紹介した内容が、広々とリラックスできる素敵なお部屋づくりの参考になればうれしく思います。
筆者情報
のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。クリンネスト1級。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram@non.karoyakani
文/のぞみ