風水は古くからの“環境学”であり、合理的な教えも多いもの。場所に合ったモノの置き方や配色は、現代社会に生きる私たちの暮らしにも取り入れたい知恵を教えてくれます。知らないうちに運を下げないよう、日常生活において気をつけたいポイントも少なくありません。そこで今回は、知らずにやりがちな「NGインテリア」をご紹介いたします。
玄関にドライフラワーを飾っている
私たちの目と心を癒してくれる花。花は基本的にどのようなものでも、生花であれば家に明るさと生命力をもたらしてくれるとされています。
ただ、それがドライフラワーとなると話は別。西日が差すような日当たりの良い場所や、家に気を運んでくれる風通しの良いところであれば飾っても問題ありません。ただ、玄関にドライフラワーを飾るのはNG。家全体の気を司る“気の取り込み口”に枯れ花を飾ってしまうと、生気が循環しなくなり健康運を損なう恐れがあります。玄関にはできれば明るい色の生花を飾りましょう。
トイレに本やペーパーがたくさんある
トイレは陰気がこもりがちなので、シンプルで明るくするのが運気アップのセオリー。あまりゴチャゴチャとモノを置かないのがベストです。ただ、トイレは時と場合によっては長居する場合もあるので、本や雑誌を置くことも少なくありませんよね。また、トイレットペーパーを使いきったときの事を考えて、補充しやすいようにたくさん用意する人もいるでしょう。
でも、これはどちらもインテリア風水からするとNG。トイレの陰気を紙(本やペーパー)が吸着してしまうとされているためです。運を下げるスポットになってしまわないよう、極力トイレには紙類は置かないことをおすすめします。
リビングのテーブルが黒色で鋭い形をしている
私たちのだんらんの場であるリビング。その中でもテーブルは食事やティータイムの中心的存在ですよね。ただし、テーブルの色と形状には注意したいもの。たとえば黒や鋭いスクエアの形のモノを配置するのは避けるのがベストです。黒は食べ物の気を吸ってしまうため、食事の楽しみを奪ってしまうとされます。また、尖った形のテーブルは人間関係をギスギスしたものにしてしまう可能性が。
そのため、リビングに置くテーブルは、なるべく丸型の形状をチョイスするのがおすすめです。テーブル本体が黒い場合は、クロスを掛けて対策を。
キッチンに赤いアイテムや絵を飾る
食事をつくる場所でもあり、水の気と火の気が生ずる場所であるキッチン。キッチン風水の基本は、赤色を避けることにあります。火を生ずる場所であることから“熱”を思わせる赤を配色すると、火の気が強くなりすぎてしまうと考えられています。金気(お金)を燃やし、水気(愛情)を蒸発させてしまうのです。
そのため、キッチンに飾るインテリアは赤系ではなく、緑、紫などの中性色を配色するのがおすすめ。また、土の気を整えてくれるマットを敷いてバランスをとるのも良いでしょう。
まとめ
もしも風水的に間違ったインテリア配置をしたくなければ、まずその場所の持つ“イメージ”を大事にすることがポイントになります。その場にとって相性が悪いと思えるようなモノは、だいたい風水的にも避けられていることが多いと言えます。もちろん、自分の個性や価値観を反映させるのも良いですが、インテリアはまず場所に適するかどうかという点から考えてみると良いかもしれませんね。
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筆者情報
脇田尚揮
占心行動学創始者。(株)ヒューマンライフ出版代表取締役社長、ミンストレールCEO、大学・高校講師。経営コンサルタント、心理カウンセラー、権僧都職僧侶として活動。会社顧問として占い鑑定を業とする。現在、政治家相談役・企業顧問30社担当、経営・占術にまつわる資格80種保有。著書は『生まれた日はすべてを知っている』他10冊。テレビ出演も多数。Youtubeチャンネル「尚德の運・縁・法・心」にて2024年の運勢配信中。
文/脇田尚揮