実は食べる日焼け止め?【管理栄養士がこっそり明かす】UVケアできる食材&NGな食べ方 – 文・椎原茜 | anan Beauty+

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日差しの強さを感じる今日この頃。真夏に向けてさらに強くなり、紫外線の影響が気になりますよね。「紫外線から肌を守る栄養素はある?」「ちゃんと栄養が摂れているかしら」などの疑問や不安を抱えていませんか? 今回は、UVケアに役立つ栄養素や摂取の仕方をメーカーの食品開発担当者である管理栄養士にうかがいました。

UVケアに栄養は必須! でも誤った方法で摂取してるかも?

肌への紫外線ダメージは、将来のくすみやシミ、たるみにつながるといわれているので不安になりますよね。日焼け止めを塗るのはもちろん、インナーケアも重要。でも、食事やサプリメントからのUVケアに自信がない人もいるかもしれません。

今回は、UVケアに役立つ栄養素や食材と、栄養素を十分に取り入れられないNGな食べ方と正しい理想的な食べ方について、株式会社ユーグレナで各種サプリメントや食品の開発に携わる管理栄養士の相澤汐里さんにお話をうかがいました。

紫外線対策になる栄養素5選

まずは紫外線対策になる栄養素から押さえておきましょう。主な栄養素を5つ挙げていただきました。

1. ビタミンA・C・E

相澤さん 紫外線を浴びると体内で活性酸素が増え、老化につながる酸化を進めさせてしまいますが、自身で処理しきれないほど増えると肌にも悪影響が出てしまいます。ビタミンA・C・E(エース)は抗酸化作用のある栄養素であるため、積極的に摂取することで体内の酸化を抑えてくれます。

2. リコピン

相澤さん トマトに豊富に含まれることで知られるリコピンは、ビタミンA・C・Eと同じように抗酸化作用のある栄養素であり、特に強い抗酸化力を持っています。UVケアに重要な栄養素の一つといえます。

3. エルゴチオネイン

相澤さん あまり耳にしたことがないと思いますが、近年注目を集めています。エルゴチオネインは主にタモギタケやヒラタケなどのキノコ類に多く含まれている成分で、エラスターゼという肌のハリを保つエラスチンを分解してしまう酵素と、チロシナーゼというシミ・そばかすの原因になるメラニンを作る酵素の活性を阻害するため、ハリのある肌へ導いてくれます。

エルゴチオネインは人間の体内で作ることはできないため、食事やサプリメントから摂取する必要があります。

実は栄養素を十分に摂れていない!? やりがちな食事からのNG摂取法

ーーこれらのUVケアに役立つ栄養素のうち、ビタミンA・C・Eなどはすでに野菜を意識して食べるなどして取り入れているかもしれません。でも食事から摂取する際に、こんな方法で摂取していませんか? せっかくの栄養素を逃してしまっている可能性があるそうなのです。

NG1. ビタミンCの多い野菜をゆでて食べる

相澤さん ビタミンCは野菜に多く含まれますが、水に溶けやすい水溶性ビタミンであり、ゆでるなど熱湯に長時間さらす調理方法ではゆで汁にビタミンCが溶け出てしまいます。ゆで汁は捨てることが多いため、ビタミンCも一緒に捨ててしまいます。

できるだけ水を使わない生サラダや電子レンジ加熱などの調理法で食べるか、汁ごと食べるスープにするのがおすすめです。

NG2. ビタミンEを摂るためにアーモンドを食べすぎる

相澤さん ビタミンE含有量の多い食品として、アーモンドやひまわり油などがあります。しかしこれらは脂質も多く含まれるため、大量に摂取すると脂質の摂りすぎになってしまう可能性があります。

アーモンドは15~20粒程度で、1日に必要なビタミンEを摂取することができるといわれていますよ。

NG3. リコピンを摂取したいのにトマトを生のままで食べる

相澤さん リコピンをトマトから摂取する際に、生のままで食べるとトマトの強固な細胞壁が邪魔して、体内でリコピンを十分に吸収できないといわれています。おすすめは加熱して細胞壁を壊すのに加えて、リコピンは脂溶性なので油を使うこと。吸収率が高くなり、効率的に摂取できます。

NG4. 野菜不足を感じ、まとめて大量の野菜を食べる

相澤さん 野菜不足を感じ、まとめて大量の野菜を食べている人は多いのではないでしょうか? 野菜に含まれるビタミンCなどの栄養素は、まとめて大量に摂取してもそのときに必要のない分は尿として体外へ排出されてしまいます。

そのため、1回の食事での必要量は補えても、日ごろの野菜不足は補えていない可能性が高いです。一度に大量に摂取するのではなく、毎日の食事の中でこまめに必要量を摂取することが大切です。

NG5. エルゴチオネインを多く含むキノコをゆでて食べる

相澤さん エルゴチオネインは熱や酸に強く、水に溶けやすいのが特徴です。キノコから摂取しようとするとゆでて調理する方法が手軽ですが、実は栄養素が溶け出してしまいます。そのためキノコはスープにするのをおすすめします。

またエルゴチオネインは体内に長時間蓄えておけるため、毎日少しずつでも食事に取り入れると健康への効果が期待できますよ。

ーー食事から栄養素を摂取する際には、ぜひポイントを押さえて賢く摂取しましょう。

紫外線の肌への影響が気になる人向けの商品3選

ーーところで、自炊をしないなど食事からの栄養素の摂取はなかなかむずかしいという人もいるでしょう。特に肌に紫外線の影響を受けることが気になる人は、市販品を利用するのも一つの方法です。そこでライターが見つけた3つの商品をご紹介します。

1. ユーグレナ「エルゴチオネインパウダー」

ユーグレナ「かしこい健康栄養素 エルゴチオネイン」 14本 ¥2,480(税込)、30本 ¥5,580(税込)

タモギタケに含まれるエルゴチオネインを1本当たり5mg含むパウダータイプのサプリメントです。加えて、ミドリ麹という酵素力に優れたユーグレナ社の独自素材が1本当たり750mg含まれています。

キノコの出汁のようなやさしい味なので、納豆や味噌汁など毎日の食事にプラスオンして取り入れやすいのがポイントです。

<商品情報>

ユーグレナ
「かしこい健康栄養素 エルゴチオネイン」
14本 ¥2,480(税込)
30本 ¥5,580(税込)

2. ファイン「UV気にならないサプリ」

ファイン「UV気にならないサプリ」20粒入 ¥2,678(税込)

今年3月に発売された機能性表示食品。抗酸化作用で紫外線刺激から肌の保護をサポートする機能が報告されている「ベータカロテン」を配合しています。

ベータカロテンは24mg、ビタミンCは30mg、ビタミンEは8.57mg含まれていますよ。カプセルタイプなのでいつでもどこでも手軽に摂取できるのがポイントです。

<商品情報>

ファイン
「UV気にならないサプリ」20粒入
¥2,678(税込)

3. MUNOAGE「サンノット C+サプリメント」

MUNOAGE(ミューノアージュ)「サンノット C+サプリメント」8粒 ¥2,160(税込)、30粒 ¥7,020(税込)

1日1粒を目安に、飲むUVケア(※)ができるサプリメントです。

紫外線対策(※)成分のニュートロックスサン®を1粒に250mg配合しているのに加えて、美容にいいといわれる100kgの褐藻類からわずか1g程度しか生産できないというフコキサンチンをはじめ、ビタミンCやビタミンD、L-シスチンやトマト色素(リコピン)を配合。

手軽に飲むだけで、美容と健康をサポートしてくれます。

※紫外線によって失われる美容成分を補うこと

<商品情報>

MUNOAGE(ミューノアージュ)
「サンノット C+サプリメント」
8粒 ¥2,160(税込)
30粒 ¥7,020(税込)

これからどんどん日差しが強くなり、外で楽しむレジャーの季節が到来します。紫外線の肌やカラダへの影響がますます気になる人は、食事やサプリメントなどで賢く栄養素を摂取して安心感を手に入れたいですね。

Information

<教えてくれた人>

相澤 汐里(あいざわ・しおり)さん
株式会社ユーグレナ サステナブルブランド戦略部 食品開発課 食品 / ユーグレナ素材戦略課で、健康食品などの開発に携わる。日頃から消費者やお客様に対して栄養講習を実施しており、正しい栄養素摂取やサプリメント活用法についてわかりやすい情報提供を心がけている。

<筆者情報>

椎原茜
ライター。記事を通して、読者の方々に役立つ情報を知ってもらい、ハッピーかつ快適な生活を送っていただきたいという思いで執筆中。

(C)amenic181/AdobeStock

文・椎原茜

https://plus.ananweb.jp/beauty/skincare/103245/

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