実は避けたほうがいいんです… 管理栄養士が教える「パンのNG食べ方」 – 文/管理栄養士・寺内麻美 | anan Beauty+

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パンは手軽でおいしく、忙しい朝や小腹が空いたときにぴったりの食べ物です。しかし、選び方や食べ方によっては健康やダイエットに悪影響をおよぼす可能性も。選び方のコツをおさえておけば、健康的にパンを楽しむことができます。今回は管理栄養士の筆者が、なるべく避けたいパンの種類や、体にうれしい選び方のポイントを詳しく解説します。

菓子パンはなるべく控える

甘い菓子パンは糖質や脂質が多く、高カロリーになりがち。また、菓子パンのデメリットとしてよく噛まずに食べられることと、腹持ちがよくないため食べすぎにつながりやすいことも挙げられます。

毎日のように菓子パンを摂っているという人は、体脂肪増加につながりやすいため、なるべく量や頻度を減らすようにしましょう。菓子パンはたまの気分転換でおやつとして食べるのがおすすめです。

パンだけ食べるのはNG

パンはごはんと同じように炭水化物が多く含まれる食品です。パンのみではビタミンやミネラル、たんぱく質などの栄養素が不足してしまいます。

また、パンだけでは消化が早いとされるためお腹が空きやすく、間食が増えたり、食事量が増えたりして食べすぎの要因になることも。サラダや具だくさんのスープ、ヨーグルトやゆで卵などをプラスしましょう。卵や野菜などが入ったサンドイッチを選ぶようにすると、手軽に栄養バランスが整いやすいですよ。

バターやジャムなどの摂りすぎはNG

食パンにはバターやマーガリン、ジャムやピーナッツバターなどをつけて食べるという人もいるでしょう。これらは脂質や糖質が多く含まれているため、たっぷり塗ってしまうとカロリーオーバーになりやすく注意が必要です。

バターよりもマーガリンのほうがカロリーが低いのではと思われる方もいるかもしれませんが、実はカロリーはほとんど同じです。なるべく量を控えめにしたり、ジャムの代わりにはちみつを使用したりしてもよいでしょう。

夜遅くにパンを食べるのは控える

一般的に夕食後は日中に比べて活動量が少ないため、摂りすぎたエネルギーが蓄えられやすい時間帯です。「夕食後につい菓子パンを食べてしまう」という方は食べすぎに気を付けましょう。寝る3時間前までには食べ終えるのが理想的です。

また、寝る前にデニッシュ生地のパンやメロンパンなど脂質が多いパンを食べると消化に時間がかかり、睡眠を妨げる要因にもなります。

パンはなるべくシンプルなものを選ぶ

ダイエットや健康のためには、食パンやロールパンなどなるべくシンプルなタイプを選びましょう。フランスパンやベーグルは一般的にバターが使われていないため、脂質やカロリーが比較的抑えられています。

また、全粒粉パンやライ麦パンなどのパンは、普通の白い食パンに比べてビタミンやミネラルが豊富であり、食物繊維も摂れるのでおすすめです(※1)。

パンは選び方のコツをおさえて楽しみましょう

パンは手軽に食べやすいですが、健康のためには選び方や食べ方に気をつける必要もあります。菓子パンなどの脂質や糖分が多いパンはなるべく控え、たまのおやつに食べるのがおすすめ。できるだけシンプルなパンを選び、栄養バランスがとれるおかずも組み合わせましょう。今回お伝えしたパンの選び方を参考に、おいしく健康的な食事を目指してください。

【参考】
※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 食物繊維の必要性と健康
©Mara Zemgaliete/Adobe Stock ©gontabunta/Adobe Stock

筆者情報

寺内麻美
管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。

文/管理栄養士・寺内麻美

https://plus.ananweb.jp/wellness/innercare/105257/

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