実は資源ごみに出せる? エコな主婦が実践する「使用済み油の捨て方」 – 文・平野絢子 イラスト・宮本志保 | anan Beauty+

SDGs

女性たちが実際にやっている、身近なエコ活動をご紹介。134回目は、ecocoメンバーの平野朱里さん。今回は処分に困る油の処理方法をご紹介します。

油のエコな処理方法。キッチンでやってるエコなこと

©宮本志保

【最近やってるエコなこと】vol.134
揚げ物などをした際に処理に困る油。油はキッチンの排水溝に流すことはNGとされています。液体のまま流すと水処理場の負担が増えてしまいます。そして冷えて固まると排水管や下水道の詰まりの原因にもなります。
今回はキッチンでできるエコなこととして、朱里さんがやっている油の処理方法を教えていただきました。

資源ごみとして出す

©平野朱里

平野朱里さん 私が住んでいる地域では、使⽤済みの⾷⽤油を冷ましてペットボトルに⼊れて指定の場所に持ち込むと、資源ごみとして再利⽤されます。
⾷⽤油を購⼊したら、空きボトルの処分に困りますよね。このような油がついたボトルは、リサイクルできません。私は洗わずそのまま保管しておき、その容器に使⽤済みの油を⼊れて満タンになったら、⽉に1回の⾷⽤油回収⽇に持ち込んでいます。
私の住んでいる地域は⾷⽤油のなかでも植物由来の油しか回収できないため、私はオリーブ油やごま油、なたね油、こめ油しか購⼊しないようになりました。植物油は環境にもカラダにもいいと思います。

⾷⽤油は⽯けんなどに⽣まれ変わる貴重な資源なので、燃えるごみとして捨てず、ぜひお住まいの地域でも回収できるか調べてみてくださいね。

油汚れがある食器はキッチンペーパーで拭いてから洗う

©平野朱里

平野朱里さん 油汚れがある食器や、特に魚を焼いたプレートを洗う際は、キッチンペーパーで汚れを拭き取ってからスポンジで洗うようにしています。汚れた食器をスポンジで洗うと、通常よりも倍の洗剤を使い、スポンジも早く劣化してしまいます。
また、排水口のフタや網まで汚れて掃除の頻度も上がってしまうので、いつもキッチンペーパーで拭いています。

他にもある、油の捨て方

  • 紙パックを使う:牛乳やジュースなどの紙パックに新聞紙を詰め、冷ました油を染み込ませる。自然発火防止のため、水も染み込ませる。口を閉じて、粘着テープなどで止めて燃えるごみに捨てる。
  • ポリ袋やレジ袋を使う:ポリ袋やレジ袋に新聞紙を入れ、冷ました油を染み込ませる。自然発火防止のため、水も染み込ませる。輪ゴム等で口を閉じて燃えるごみに捨てる。
  • 凝固剤、片栗粉で固める:凝固剤や片栗粉で油を固めて、燃えるごみに捨てる。

油を正しく処理しよう

いかがでしたか。油を正しく捨てることで水の汚染を防止できたり、インフラの寿命を延ばすことができるかもしれません。
期限切れの油を捨てる際も、同じように処理することができます。
それぞれ各自治体によってルールがあるので、お住まいの自治体に確認してくださいね。

<紹介してくれた人>

平野朱里
化粧品メーカー勤務。2015年よりナチュラルコスメ業界に入り、先輩に勧められスタートした“布ナプキン"から、エシカルライフがもたらす好循環に興味を持つ。現在は保護犬と夫の3人暮らし。

<筆者情報>

ecoco代表 平野絢子
エコをテーマとし全国の女性を集めた団体「ecoco」を立ち上げ、身近にできるエコ活動、エコを通した地域活性とウーマンエンパワーメントを推進している。
また岡山県の観光特使として東京を拠点に行き来するデュアルライフを行いながら、せとうちの農園や市場、工場などに自ら足を運び、創り手の‟想い”を伝えるため、商品開発、営業、PRなどを企業と一緒に行っている。

©BRAD/Adobe Stock

文・平野絢子 イラスト・宮本志保

https://plus.ananweb.jp/eco/ecoco/99848/

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