私たちは眠っている間に、疲れを回復するだけでなく記憶を整理したり、あるいは無意識にアクセスしたりするとされます。実は寝室は、休眠時の“生気”の質を左右する重要な場所なのです。あなたの寝室環境はどのようなものでしょうか。そこで今回は、運が良い人、悪い人が過ごす「寝室の共通点」をご紹介いたします。
寝室は“陰の気”を保つため電子機器を遠ざけて
家の中にはその場所ごとにふさわしい“気”が流れています。陰陽論で言えば、寝室は肉体を休ませて精神を落ち着けるため“陰の気”を保つのが理想的。明るすぎない照明と、レースと遮光の二重カーテンで明度が低い状態が良いでしょう。
運の悪い人の寝室は明るく、テレビ・スマホ・パソコンなどの電子機器がベッドの近くにあることが少なくありません。このような寝室環境では心身が休まらず、気持ちがピリピリしやすくなってしまうはず。電子機器は“陽の気”を発するとされるため、可能な限りベッドから遠い場所に置くのがおすすめです。
実は“北枕”は開運方位! 睡眠時の枕の位置をチェック
北枕は葬儀の際に遺体を寝かせる向きとされ、縁起が悪いと言われることも多いでしょう。でも実は、風水的には吉方位。北に枕を置くのは、頭を冷やして健康を保つ上では非常に良いとされています。なお、北枕はお釈迦様と同じように故人を“仏”と弔っているのであり、生きている私たちが頭を北にして寝たとしても不敬には当たりません。
逆に避けるべきは、邪気の通り道である鬼門の北東枕、裏鬼門の南西枕。そして、火の気を司るためイライラして不眠症になりやすいとされる南枕だと言えます。運の悪い人はこれらの方角を頭にして寝ていることが多いでしょう。
運気を左右するスペースはベッドの下と枕の横
睡眠時の運気を左右する場所は、ベッド(または敷布団)の下と枕の横のスペースです。ベッド下を収納スペースにしている人も多いかもしれませんが、この場所に本や雑誌などの紙類を置くのはNG。ベッドの下が埃だらけだったり、掛け布団を敷きっぱなしでカビが生えているのは言語道断です。睡眠時にあなたの生気が吸い取られるとされるため、注意が必要でしょう。
また、枕の横に使用しない枕や人形・ぬいぐるみを置くのもおすすめできません。古くから人形は霊の依り代とされてきました。そのため、あなたが眠っている間に生き霊や邪気が宿ってしまう場合も…。風水では婚期が遠のくとされているため、いずれにしても気を付けたいですね。
「ついうっかり」運を下げるのは勿体ないので、ベッドの下は清潔にして、枕の横には何も置かないようにしましょう。
鏡が自分の寝姿を移すような配置は避ける
寝室風水において、最もやってはいけないことがあるとしたら、それは寝姿を鏡に映すこと。これは“鏡光殺(きょうこうさつ)”と呼ばれ、不運な人が意図せずやりがちな凶事と言えます。
これは鏡に寝姿が映ることで、あなたの生気や吉運が吸い取られたり、寝室から出て行こうとする邪気が鏡に反射して自分の元に戻ってくるというNG風水。人によっては、誰かにじっと見られているような心持ちになることもあるかもしれません。いずれにせよ、鏡光殺は放っておくと、どんどん心身が衰弱してしまう恐れがあります。
そのため、必ず寝室の鏡の向きはチェックしましょう。もしも鏡光殺を避けるのが難しければ、眠っている間だけ布を掛けておくのも一つの方法です。
まとめ
実は「運は睡眠がつくる」と言われるくらい、運気と眠りには深い関係があります。1つ目は、睡眠は心身のメンテナンスをする時間であることから、睡眠が良質であれば起きている時間にも良い影響があるとされる点。2つ目は、睡眠は潜在意識や夢と関係があることから、睡眠時に自分自身の深い部分と繋がることで、人生の重要なメッセージを受け取る可能性があるという点。ぜひ今回の記事を参考に、寝室を見直してみてくださいね。
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筆者情報
脇田尚揮
占心行動学創始者。(株)ヒューマンライフ出版代表取締役社長、ミンストレールCEO、大学・高校講師。経営コンサルタント、心理カウンセラー、権僧都職僧侶として活動。会社顧問として占い鑑定を業とする。現在、政治家相談役・企業顧問30社担当、経営・占術にまつわる資格80種保有。著書は『生まれた日はすべてを知っている』他10冊。テレビ出演も多数。Youtubeチャンネル「尚德の運・縁・法・心」にて2024年の運勢配信中。
文/脇田尚揮