ダイエットに成功しても、それを維持するのが難しいと感じる方は、極端な短期集中型ダイエットをしていませんか? 無理なく日々のルーティンに取り入れられる持続可能な方法なら、ダイエットの意識なく体型キープができるようになるかもしれません。今回は、ヨガ講師である筆者が実践する痩せ習慣をご紹介します。
日々のルーティンに組み込んでダイエットの意識をなくす
ダイエットに成功しても、体型を維持するのが難しいと感じる方も多いはず。一時的に理想のスタイルを叶えても、根本的な”太りやすい生活習慣”が変わらなければ、リバウンドしてしまう可能性が高くなるでしょう。ダイエットの度に痩せづらくなったり、思うように痩せられずに途中で諦めてしまったりと、ダイエットの悩みからいつまで経っても解放されません。
すべての人にとって、痩せてプロポーションが良くなることがダイエットの成功とは限りません。心身が健やかで自分にとって快適な状態を目指すことこそが、真の理想という方もいるはず。後者の場合、日々の生活の中に“痩せ体質を作る習慣”を組み込むことができれば、ダイエットという言葉を忘れて毎日を楽しめるようになるかもしれません。
ダイエットという言葉自体にプレッシャーやネガティブな気持ちが乗る方こそ、日常の生活ルーティンを少しずつ変えてみましょう。
姿勢を整えるために、土台を積み上げるイメージを
ダイエットのための運動や食事コントロールも、短期間でやろうと思うとハードルが高いですよね。そのときはダイエットに成功しても、維持するためのポイントは意外と忘れがちです。
普段私たちは運動している時間より、仕事・家事・食事バランスなどの日常のルーティンをこなしている時間の方が、圧倒的に長いはず。その中でもポイントとなるのが、立つ姿勢と座る姿勢です。特に、立ち姿勢が疲れやすい方、お腹を突き出した姿勢になりやすい方、壁など何かにもたれかかるクセがある方、お腹がつぶれるような背中を丸めた姿勢で座る方は要注意!
姿勢が良くプロポーションを維持できている人は、実は、常に正しい姿勢を意識しているわけではありません。正しい姿勢の楽さを知っているため、無理なく体の土台となる骨格が安定した姿勢をキープできるのです。
足首、骨盤、肋骨、頭を積み上げる
人それぞれに姿勢の歪みや癖などがあるので、姿勢を整えていくにはコツコツと習慣にしていくことが大切です。まずは、シンプルなコツを覚えておきましょう。
1.土台となる両足で床を感じながら、足首の上に重心をのせます。
2.さらにその上に脚の骨、骨盤、肋骨、頭と、縦ラインをまっすぐに積み上げるように整えます。一つひとつイメージしながら実践すると、体が上に引き伸ばされる感覚があるはず。
3.仕上げに、肋骨と骨盤を上下に引き離すイメージでお腹を伸ばしましょう。
習慣化がダイエット成功の鍵!
立つ、歩く、座るという動作は、一日の中で無意識に何十回も繰り返すものです。それらの姿勢が安定すると自然と体幹が使えるようになります。その結果、姿勢の崩れからくる脂肪の落ちにくさ、循環の悪さからくる消化不良・血行不足・呼吸の浅さ・代謝不良など、ダイエットに効果的な改善ポイントにアプローチしていけるはず。体型維持は日々の無意識の動作が鍵を握っているので、まずはそこから意識してみてくださいね。
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筆者情報
上村由夏
「マナヨガ」代表。20代の頃、ストレス過多で喘息が再発。ヨガセラピーを学び始める。 現在はヨガで重要なエネルギーワークのエッセンスが残る古代ヨガをベースにしたセラピーと、日本古来の体の使い方ナンバのエッセンスを利用し、骨格を整える姿勢ケアをホリスティックな視点で体系化した【マナセラピー】を全国を出張しながらレッスンをしている。 2023年より「心と体と女性の生き方」講座として日本人古来の豊かな感性と心体の整え方、これからの時代のウェルビーイングを提案する【美道】講座を開講
文/上村由夏