女性たちが実際にやっている、身近なエコ活動をご紹介。130回目は、ecocoメンバーの美緒さん。今回は宅配便の利用についてご紹介します。
「宅配便」再配達をしないためにやっていること
【最近やってるエコなこと】vol.130
通販が普及し、宅配便の利用者が年々増えている昨今。宅配便の取り扱い個数が増加しているなかで、再配達はCO2排出量の増加やドライバー不足を深刻化させるなど、重大な社会問題の一つとなっています。
働き方改革の一環で、2024年4月からトラックドライバーの時間外労働の上限を年間960時間にするよう改正改善基準告示(※1)が適用され、労働時間が短くなることでドライバー不足など様々な問題が起きると危惧されています。これを「物流の2024年問題」と呼んでいます。
今回、普段宅配便を利用している美緒さんに、通販を利用する際に気をつけていることや再配達を減らす取り組みを教えてもらったのでご紹介します。
美緒さん 普段、水、洗剤、米などの食材や、洗剤、マウスウォッシュ、詰め替え用の大きいサイズのパックなどの重い日用品、粉ミルクなどの赤ちゃん用品、自分の洋服や化粧品など、生活用品をほとんど通販で購入しています。
OISIXに登録しているので食品が毎週届くし、その他生活用品なども週1日か隔週くらいでは何かしら届いています。
再配達を減らすためにできること
宅配会社のコミュニケーションツールを利用する(メール、アプリ、LINE)
美緒さん テレビかインターネットでCO2の排出量増加が問題になっていると見たことがあって、近年地球温暖化による異常気象が頻発していることも気になっていたので、わずかながらでも協力できることがあればいいなと思っていました。
そこで、宅配便を利用する際は再配達にならないよう宅配便のアプリやLINEなどに登録をして、届く前に事前に連絡が来るようにしています。荷物を受け取る側もいつ荷物が届くかわかった方が便利だし、在宅しているときに日時指定できるので、登録してよかったなと思います。
ーー以前は不在の際に“不在連絡票”がポストに入っていて、そこから電話やインターネットで再配達の依頼をすることしかできませんでしたが、最近は各宅配会社のアプリやLINE、メールで外出先でもお届け荷物の連絡や確認、再配達の依頼などができるようになりました。また、受け取り場所の変更や日時の変更などもできるのでとても便利です。
宅配BOXや置き配、コンビニ受け取りや宅配ロッカーなどの利用
美緒さん 玄関前、宅配BOXなどの非対面で荷物を受け取れる置き配サービスもあるので、急な外出や時間がなかなか合わない時なども荷物を受け取れます。
時間帯指定の利用
美緒さん 通販で購入した際は、日時を指定できるものは指定するようにしています。
いくつか注文する際は“同じ日・同じ時間帯を指定する
美緒さん 再配達を減らすことだけではなく、いくつかのものを注文する際も同じ配達日時を指定し、なるべくまとめて1回の配達ですむようにしています。
効率よく荷物を受け取ろう
いかがでしたか。お届け予定の配達通知をスマホで確認することで、どこでも配達日時や受け取り場所を変更できるため、再配達を減らすことができます。そうすることで、配達員さんの負担を減らすことができます。また、まとめ買いなどをして効率良く荷物が手元に届くこともエコな行動の一つ。ぜひみなさんも利用してみてくださいね。
<紹介してくれた人>
美緒
英語が話せないのに日本語を話せない夫と国際結婚。念願のベビーを昨年末に出産し、楽しく子育て中。
<筆者情報>
ecoco代表 平野絢子
エコをテーマとし全国の女性を集めた団体「ecoco」を立ち上げ、身近にできるエコ活動、エコを通した地域活性とウーマンエンパワーメントを推進している。
また岡山県の観光特使として東京を拠点に行き来するデュアルライフを行いながら、せとうちの農園や市場、工場などに自ら足を運び、創り手の‟想い”を伝えるため、商品開発、営業、PRなどを企業と一緒に行っている。
文・平野絢子 イラスト・宮本志保