やめたら超スッキリしました!【片付けのプロ実践】冷蔵庫の整理収納術 – 文/木村孝子 | anan Beauty+

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日々中身が入れ替わる冷蔵庫。買ったものをあちこちに詰め込むだけでは、あっという間にごちゃごちゃしてしまうだけでなく、フードロスの原因になりがちです。今回は、整理収納アドバイザーである筆者が失敗を経てたどり着いた、冷蔵庫の整理収納術をご紹介します。

詰め込みすぎをやめて余白をつくる

©木村孝子

冷蔵庫に思いつくまま食材を入れて、どこに何があるかわからない状態は、詰め込みすぎかもしれません。まだ消費していないものを必要以上に買ってしまったり、奥から賞味期限切れの食材が出てきたりした経験がある方もいるのではないでしょうか。特にファミリーサイズの冷蔵庫は奥まで詰め込んでしまうと、見づらくて取り出しにくいですよね。

冷蔵庫の整理収納で意識したいのは、”余白”をつくることです。筆者宅の冷蔵庫は、下段や上段に何も置かないスペースを確保しています。とっさに鍋ごと冷蔵庫に入れたい場合やケーキの箱をしまいたいときも、空いているスペースに入れられるので、ものを寄せる作業が必要ありません。

何より余白があると、ぱっと見ただけでどこに何があるかを把握しやすいため、ムダ買いやフードロスを減らすことにつながりますよ。

定番品はケースを使って住所を決める

©木村孝子

「我が家の定番」のような、好んでいつも購入する食べものはありませんか? そんな定番品を中心に、ケースを使って食材の”住所”を決めると、取り出しやすくスッキリした冷蔵庫になります。

筆者の場合、ほぼ毎日食べる納豆だけを入れる専用ケースを用意しています。納豆を購入後、冷蔵庫に入れる前に包装のフィルムを外し、賞味期限が見えるように立ててケースに収納。

他には、朝食用のパンを食べるときに使うジャムやチーズをひとまとめにした「パンセット」をつくっています。ケースを食卓に出すだけで済み、忙しい朝の家事を少しでもラクにできるのでおすすめですよ。 

ちなみに使用するケースは、どこに何があるか把握するためなら、中身が見える透明なものがおすすめ。ラベルをつければパートナーや子どもにもわかりやすく、元あった場所に戻してくれるため、家事負担を減らすことにもつながります。

「仕切る」「立てる」収納で取り出しやすく

冷蔵庫から食材を取り出すときは、庫内の温度が上がらないよう、なるべく時間をかけないようにしたいところ。ごちゃごちゃしやすいドアポケットは、100均の仕切れるアイテムを使って、見やすく取り出しやすい立てる収納がおすすめです。

©木村孝子

筆者宅で愛用しているのは、『セリア』で購入した「ドアポケット用仕切り」。開封済みのふりかけやごまなどを袋のまま収納するのに使っています。仕切りを使えば倒れることがなく、見やすく取り出しやすい収納になりますよ。

【商品情報】
イノマタ化学株式会社「ドアポケット用仕切り 2P」
価格:¥110 ※筆者が『セリア』で購入した際の価格

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マヨネーズやソースなどの倒れがちなボトルには「マヨケチャホルダー」を活用しています。ボトルを逆さにして収納できるため、中身が少なくなったときに絞り出しやすいのもメリットのひとつ。200~500gまでのチューブボトルに対応しているとのことです。

【商品情報】
株式会社小久保工業所「マヨケチャホルダー」
価格:¥110 ※筆者が『セリア』で購入した際の価格

©木村孝子
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冷凍室では、冷凍食品を立てて収納するために「フリーザーエンド」を使用。2つ使用するとスライド式のスタンドになり、立てたいものの量に合わせて幅を調整できるので便利です。

また、開封済みの冷凍食品は深めのケースにまとめて手前に入れています。開封したものを早めに食べるように意識できるのでおすすめです。引き出しタイプの冷凍室は、仕切りを使って立てることで、上から見て全体が見渡せるようになりますよ。

【商品情報】
イノマタ化学株式会社「フリーザーエンド」
価格:¥110 ※筆者が『セリア』で購入した際の価格

食材の買いすぎをやめる

©木村孝子

節約や買い物時間の短縮のためにまとめ買いをする人は多いでしょう。筆者は、冷蔵庫の食材がないと不安になり、必要以上に購入していた頃がありました。しかし、野菜を腐らせてしまったり、賞味期限切れの食品が冷蔵庫の奥から出てきたりすることもしばしば。もったいないことをしていたと反省しています。同じような方もいらっしゃるのではないでしょうか。

必要以上の食材を買わなければ、冷蔵庫内の管理はラクになります。家族の人数やライフスタイルによって必要量は異なりますが、冷蔵庫にギュウギュウに詰め込まないといけないのであれば、購入方法や買い物の頻度を見直したほうがよいかもしれません。

現在は冷蔵室と野菜室は調味料を除いて1週間、冷凍室は1か月を目安に消費しきれる量だけ購入するようにしています。ネットスーパーで1週間分の食料をまとめ買いし、牛乳やパンなど日持ちしないものは、週の半ばに近所のドラッグストアで買い足すのが毎週のルーティンです。

スッキリとした冷蔵庫を保つためには、”入ってくる食材の量”をコントロールすることも大切。フードロス削減や節約にもつながりますよ。次の買い物のときは、ぜひ意識してみてくださいね。

「やめる」心がけと整う仕組みづくりでスッキリをキープ!

詰め込みすぎや買いすぎをやめる心がけをすれば、冷蔵庫内の空間に余白が生まれて、今ある食材を使い切ることを意識できるようになるでしょう。そして、ケースや仕切りなどの便利なアイテムを使って整う仕組みをつくれば、ラクにスッキリを保てますよ。今回ご紹介した方法を参考に、冷蔵庫の整理をしてみてはいかがでしょうか。

【参考】『イノマタ化学株式会社』『株式会社小久保工業所』

筆者情報

木村孝子
整理収納アドバイザー・住宅収納スペシャリスト・ライター。元汚部屋の住人。大量のものを手放したのちに手に入れた感動から、整理収納を本格的に学ぶことに。ズボラでも無理なく片付く仕組みづくりを伝えるべく、活動中です。Instagram@otaka_home

文/木村孝子

https://plus.ananweb.jp/lifestyle/99005/

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