体が重だるく、疲れが取れないときは、土台となる“体の軸”がうまく体を支えられていないのが原因かもしれません。軸となる骨格で支える楽な姿勢を手に入れて、体を軽くリセットしましょう。ヨガインストラクターの筆者が、疲労回復に繋がる簡単ストレッチをご紹介します。
土台となる軸が抜けると疲労がたまる?
なんだか体が重くて疲れが抜けないときは、姿勢の軸となる背骨がうまく体を支えられず、筋肉に負荷がかかっているかもしれません。
体を骨格が安定して支えられるように、体を軽くほぐしてあげると、背骨が安定して体を支えてくれる姿勢に戻ります。特に背中や腰回りが疲労を受けやすいので、凝ったり張ったりしている後背部をリセットし、安定した姿勢に戻していきましょう。
土台を整えるための、リセットストレッチ
1.床に座ります。
2.両膝を曲げ、足先を左方向へ倒します。
3.右足先は体の中心部へ引き寄せ、左足先は左のお尻の横へくるようにしましょう。
4.両腕を胸の位置に伸ばし、両肘を優しくつかみます。
5.骨盤を起こして、胴体を上に伸ばしましょう。
6.お腹部分から上を左方向へ軽くねじり、左斜め前に向けます。
7.息を吸います。
8.息を吐きながら肩甲骨から腕を前にスライドし、みぞおちの後ろ側あたりから背中を丸めます。
9.腕と背中を引っ張り合うようにして、肩甲骨と背中のこわばった部分を優しく伸ばしていきましょう。
10.気持ち良さを感じなくなったら、一旦体を起こしてホッとします。
11.体がリラックスするまで続けましょう。
気持ち良さを感じなくなったらリセット完了!
体にこわばりやコリがあるうちは、引っ張ると気持ちが良いと感じるはずです。何度か行ってその部分が緩んでくると、気持ち良さが軽減されたり、何も感じなくなったり、少し不快に感じるでしょう。そうなればリセット完了。
ポーズを解いて、リラックスして立つ、または正座や椅子などに座りなおしてみてください。体が楽に伸びるか安定していたらOKです。すぐに簡単にできるので、疲れたときに取り入れてみてくださいね。
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筆者情報
上村由夏
「マナヨガ」代表。20代の頃、ストレス過多で喘息が再発。ヨガセラピーを学び始める。 現在はヨガで重要なエネルギーワークのエッセンスが残る古代ヨガをベースにしたセラピーと、日本古来の体の使い方ナンバのエッセンスを利用し、骨格を整える姿勢ケアをホリスティックな視点で体系化した【マナセラピー】を全国を出張しながらレッスンをしている。 2023年より「心と体と女性の生き方」講座として日本人古来の豊かな感性と心体の整え方、これからの時代のウェルビーイングを提案する【美道】講座を開講
文/上村由夏