今年もすでに厳しい暑さが続いています。暑さ対策に欠かせないアイテムと言えば、扇風機。梅雨時期から数週間使っているけれど、実はお手入れを全くしていない…なんてことはありませんか? 今回は掃除のプロである筆者が、扇風機のお手入れのタイミングや掃除の手順、分解できないハンディ扇風機の裏ワザお手入れ方法を解説します。
扇風機掃除のタイミング
扇風機は後ろから前へ空気を送り出す際に、室内のホコリも一緒に取り込みます。そのため、前方のカバーがあまり汚れていないように見えても、後ろから見るとホコリだらけの真っ黒…なんてことも。お手入れを怠ると、モーター部分にホコリが溜まって風量の低下や故障の原因となる可能性があるため、こまめに掃除することをおすすめします。
普段は週1回程度ハンディモップでホコリを取るだけでも大丈夫ですが、月1回は分解して羽根やモーター部分もしっかりお手入れしましょう!
扇風機掃除の5ステップ
(1)カバーと羽根を外す
掃除中はほこりが舞い散る可能性があるため、新聞紙やタオルを広げておくと後片づけがスムーズです。電源コードも必ず抜いておきましょう。
取扱説明書を確認しながら、前面カバー、羽根、背面カバーの順に本体から外していきます。
(2)カバーのホコリを取る
カバーのホコリを掃除機やハンディモップで取り除きます。網目の細かい部分は綿棒や歯ブラシを使うと便利です。
(3)カバーと羽根の汚れを落とす
カバーや羽根の汚れは、重曹水やセスキ炭酸ソーダ水を布巾に吹きかけて、汚れをふき取ります。100均の掃除用ウェットティッシュを使うと、より手軽に汚れを落とせますよ。
汚れがひどい場合は、お風呂場や洗面所で中性洗剤を使って洗いましょう。筆者宅では「ウタマロクリーナー」か台所洗剤を水に溶かし、汚れが気になるところをブラシやスポンジでこすり洗いします。洗い終わったらすすぎをして、水分をふき取り、しっかり乾かしてください。
(4)本体を拭き掃除する
スタンド、台のタッチパネル周りも、セスキ炭酸ソーダ水や重曹水を吹きかけた布巾・ウェットティッシュで拭き掃除。リモコンがある場合は、電池を取ってからボタン周りの汚れをふき取るとさっぱりキレイになります!
(5)カバーと羽根を元に戻す
乾いたカバーと羽根を順番に元に戻して、お掃除完了です。扇風機が元の白さを取り戻すと、とても気持ちがよくなりますね!
分解できないハンディ扇風機のお手入れ方法
外出先で活躍するコンパクトなハンディ扇風機の場合、分解できないタイプもあります。「汚れが気になっていても、掃除できない」と諦めていませんか?
分解できないカバーを、無理やり開けることはNGです! カバーのツメが折れたり、羽根と本体のカバーが一体化しているタイプのものは、内部の配線がねじれてしまう可能性があります。
実はこの失敗、筆者は体験済みです…。故障の原因となるので無理な分解はやめてくださいね。
ハンディ扇風機の掃除には、綿棒が活躍します! 羽根の隙間に綿棒を2本差して、羽根の位置を固定します。隙間から他の綿棒を使ってホコリを取り除きましょう。
カバーや本体部分も、手あかやホコリでかなり汚れています。アルカリ電解水を吹きかけた布巾やウェットティッシュでキレイに拭き掃除すると、ベタベタ汚れもさっぱりキレイになりますよ。
まとめ
スタンド式の扇風機やハンディタイプの扇風機は、夏の間毎日のように使っていると汚れに気が付きにくいかもしれません。しかし、よく見ると羽根がグレーになるほどびっしり汚れていたり、手で触るボタン周りや本体にも汚れが付着しているもの。
扇風機の風量が落ちてきた、変な音がするといった場合は、要注意です。故障の原因になる前に、こまめに汚れをお手入れすることをおすすめします。
これからの猛暑を爽やかな風で快適に過ごすために、取扱説明書を確認しながら、今回紹介したお手入れ方法をぜひ実践してみてくださいね。
筆者情報
のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。クリンネスト1級。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram@non.karoyakani
文/のぞみ