女性たちが実際にやっている、身近なエコ活動をご紹介。144回目は平野宏枝さんにLAでのエコ事情について伺いました。
LAのサスティナブルなライフスタイル
【最近やってるエコなこと】vol.144
エコな生活を目指す人や、健康意識が高い人が多く住んでいる地域、カリフォルニア、LA。今回は、ローカルに人気のスーパーやサスティナブルなアイテムをご紹介いたします。
日常に根付くオーガニックスーパー
宏枝さん トレンドやホットな情報がわかるのが地元のスーパー。LAではオーガニックライフをはじめ、食や、ファッション、スポーツなど新たなトレンドが続々と誕生しています。そのトレンドは日本にも影響を与えています。
TRADER JOE’S(トレーダー・ジョーズ)
宏枝さん 全米で500店舗以上を展開するスーパーマーケットチェーンのトレーダー・ジョーズは、アメリカの中でも積極的に脱プラスチック化に取り組んでいる企業のひとつです。
宏枝さん これまでに、プラスチック製使い捨てレジ袋の提供を全店舗で禁止、野菜や肉を入れるための小さなプラスチック製の袋を生分解性で堆肥化が可能なものに変更、野菜用の発砲スチロール製のトレイをバイオ素材でできた堆肥化が可能なトレイに変更など、脱プラスチック化を推進しているそうです。オリジナルの食品アイテムもコスパが良く人気です。
※1
EREWHON(エアウォン)
宏枝さん ファッショナブルでトレンドリーダーたちの御用達スーパー
※2
Rainbow Acres Natural Food(レインボーエイカーズ ナチュラルフーズ)
宏枝さん LAの意識の高いローカルピープルに人気
※3
宏枝さん レストランやカフェでも、地元の有機農場から農産物を購入し、コミュニティの持続可能性をサポートして良い循環を作っていたり、ゼロ ウェイスト(ごみをゼロにすることを目標にできるだけ廃棄物を減らそうとする活動)など持続可能性のあるライフスタイルが参考になります。
【エコ情報1】
宏枝さん カリフォルニア州サンフランシスコ市は、2007年にプラスチック製使い捨てレジ袋の提供をアメリカで初めて禁止しました。現在、州単位ではカリフォルニア州やニューヨーク州を含む8州で、使い捨てレジ袋を廃止している、あるいは廃止を予定しています。またワシントン州シアトル市は、2008年に飲食店でのプラスチック製ストローやスプーン、フォークなどの提供を禁止しました。州単位ではカリフォルニア州が初めて2019年に施行しています。
【エコ情報2】
宏枝さん サンフランシスコ国際空港で、1リットル以下のペットボトル入りの水が販売不可となっています。これはアメリカの空港初の試みです。ガラスなどのペットポトル以外の容器で水を販売することは可能で、また搭乗者はマイボトルを持ち込んで空港内の無料給水所で水を補給することもできます。
日常に使えるエコアイテムのご紹介
野菜洗いブラシ
食器洗いスポンジ
宏枝さん 植物ベースのプラントスポンジ。生分解性のセルロース木材パルプとココナッツ繊維を含む、オーガニックで再利用可能で堆肥化可能な素材で作られています。
ウールドライボール
宏枝さん 洗濯物の絡まりを防ぎ、乾燥が早くなります。静電気も防いでくれるので、仕上がりがふっくらしますよ。
この他にも、竹からできた歯ブラシやガラス製のストローなど、使いやすく環境に優しいアイテムが揃っています。
LAでは身近なエコ生活
いかがでしたか。LAはアメリカの中でも環境意識や健康意識の高い街。生活に欠かせないスーパーでは、オーガニック食品やエコアイテムなども気軽に購入することができるのも魅力の一つ。
今回紹介したエコツールは、便利で環境に配慮して作られたアイテムばかりです。野菜洗いブラシは日本ではまだ流通は少ないですが、使うことで野菜の皮まで食べられたり、ゴミを最小限にすることもできます。街全体で積極的に行っているエコな取り組みや使うアイテムなど、ぜひ参考にしてみてくださいね。
<紹介してくれた人>
平野 宏枝
ウェルビーイングプロデューサー/フェイシャルセラピスト
葉山とカリフォルニアの海のあるデュアルライフを通して <ウェルビーイング>を軸とした日常の豊さにつながるモノやコトを創造し、自分らしい女性の生き方をサポートする活動をライフワークとする。14万人以上の女性にアドバイスをしてきた経験を生かし、ビューティブランド(セラプル)やライフスタイルブランド(ウェレス)をプロデュース。自ら一貫してディレクションしたアイテムは、ベストコスメ・ミリオンセラーを更新。カリフォルニア観光局公認PRとしても活動し、著書に「気持ちいい毎日を生きるLAスタイル」がある。
<筆者情報>
ecoco代表 平野絢子
エコをテーマとし全国の女性を集めた団体「ecoco」を立ち上げ、身近にできるエコ活動、エコを通した地域活性とウーマンエンパワーメントを推進している。
また岡山県の観光特使として東京を拠点に行き来するデュアルライフを行いながら、せとうちの農園や市場、工場などに自ら足を運び、創り手の‟想い”を伝えるため、商品開発、営業、PRなどを企業と一緒に行っている。
文・平野絢子 イラスト・宮本志保