「絶対太りたくない!」年末年始前に知っておきたい太りにくい食事術

Beauty
年末年始は太りやすい期間だけど絶対に太りたくない! と思っている方は多いのではないでしょうか。

食べ過ぎると太るメカニズムや太りにくい食事術を知ることで、年末年始太りは防げます。

そこで今回は、食べ過ぎると太る理由や太りにくい食事術を3つ紹介するので、年末年始太り対策をしたい方はご覧ください。

食べ過ぎると太る理由

果物
出典:Unsplash

食べすぎると太るのは、白色脂肪細胞が脂質や糖などを取り込み膨らむからです。

普通体型の場合だと、白色脂肪細胞の大きさは直径80μmなのに対し、肥満体型になると140μmにまで膨らみます。

加えて、白色脂肪細胞は肥満体型になると脂肪細胞数が増加することもわかっています。

ただし、白色脂肪細胞が食べすぎにより膨らむのは、消費エネルギーが摂取エネルギーよりも少ない場合です。

理論上、食べすぎにより摂取エネルギーが多くなったとしても、消費エネルギーが摂取エネルギーを上回っていれば太ることはないといえます。

太りにくい食べ方があった!?

お皿
出典:Unsplash

食べすぎないように気をつけたくても、年末年始はごちそうが並び、お酒を飲み、楽しく会話しながらの食事になるので難しいですよね。

そのような方は、これからお伝えする「太りにくい食べ方」を実践していきましょう。

太りにくくなるメカニズムも併せて解説します。

朝食を必ず食べる

太りにくくするために、まずは朝食を必ず食べましょう。

昼から夜まで食事会や宴会が続く場合、朝食をとると摂取カロリーが増えて心配という方もいるかもしれません。

しかし、その発想は逆で、むしろ朝食を摂らないと飢餓状態になってしまうため、昼や夜の食事で血糖値が急上昇し太りやすくなります。

血糖値の急上昇で太るのは、糖質を脂肪に変換し血糖値を下げるホルモン「インスリン」が大量生産されるためです。

コーヒーだけで済ましたり何も食べなかったりするのは避け、おにぎりやパンなど軽い食事でもいいのでとるようにしましょう。

食欲を抑えるツボを押す

飢点
東洋医学には、昔から食欲抑制に効果があるツボ「飢点(きてん)」が存在しています。

このツボは、食事の前に刺激することで過食を抑えられるとされています。

飢点は、耳の穴の前にある耳珠という膨らみのすぐ斜め下、顔と耳の境目にあるツボです。

食事の15分前に、人差し指で左右両方の飢点を1〜2分程度、気持ちいいと感じる力加減で押しましょう。

夕食は21時までにとる

夕食が遅くなるほど消費エネルギーが少ないため、余分なエネルギーが蓄積して脂肪への変換を促してしまいます。

また、遺伝子レベルの研究の結果でも、遅い夕食は太りやすくなることがわかっています。

消化の時間を考慮して、就寝前の3時間前には夕食を済ませるのが理想的です。寝る時間にもよりますが、0時くらいに寝る場合は21時までに夕食をとるよう心がけてみてください。

どうしても夕食が遅くなってしまうときの対処法

ムニエル
出典:Pixabay

どうしても夕食が遅くなる場合は、体脂肪として蓄積されるのを防ぐため低脂質かつ低糖質の消化のいいものを食べましょう。

たとえば、揚げ物ではなく魚にして白米は少なめ、野菜を多めにすると脂質や糖質を抑えられます。

また、ご飯をよくかんで食べることも食べすぎを予防できるのでおすすめです。

年末年始太り対策は漢方薬の併用もおすすめ

漢方薬
出典:Unsplash

漢方薬は症状を解消する効果が期待できると同時に、体質改善の効果も期待できます。

たとえば、食べ過ぎ、飲み過ぎでむくみやすい体質の方は、水分代謝を促す漢方薬を飲むことでむくみにくい体質へ導きます。

食べ過ぎによる水太りや脂肪太り対策をしたい方は、次の漢方薬がおすすめです。

<年末年始太り対策におすすめの漢方薬>

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

おなか周りの脂肪がつきやすく、便秘がちの方におすすめです。
血流や水分代謝を促して、体内にたまった不要物を便とともに排出します。
また、脂肪代謝を促しておなか周りの脂肪を分解・燃焼するほか、脂質の吸収を抑制して肥満症に働きかけます。

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

疲れやすく、汗をかきやすい方におすすめです。
水分代謝を促し余分な水を取り除き、水太りやむくみに働きかけます。


ただし漢方薬は、体質にあっていなければ効果を感じられません。

加えて副作用を起こすリスクも高くなるため、まずは体質を見極めてもらうために漢方に詳しい医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

太りにくい食事術を駆使しながら食事を楽しもう!

年末年始はついつい食事やお酒が進んでしまい、脂肪太りや水太りしやすいです。

朝食を必ず食べる、食欲を抑えるツボを押す、21時までに夕食を済ませるといった食事術や漢方薬をうまく活用して、年末年始太りを気にせず食事を思いっきり楽しみましょう!

<この記事を書いた人>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。
現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
タイトルとURLをコピーしました