今回は、美容や健康に関心が高いanan Beauty+ clubのメンバー約100人に「心の不調」についてアンケートを実施。いつもより仕事が憂鬱に感じたり、なんとなく疲れを感じることってありますよね。それはもしかしたらカラダではなく「心の不調」かもしれません。
「心の不調」は8割の女性が経験
※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。
まずは、anan Beauty+ clubの女性たちに「今までに、心の不調を感じたことがありますか?」と質問。「YES」と回答した人が81.3%、「NO」と回答した人が18.7%と、心の不調を感じたことがある人は8割を超える結果に。仕事とプライベートのどちらにしても、自分では気づかないうちに嫌な思いをしていたり、負担に感じてしまうことってどんな人にも起こりえますよね。
続いては「YES」と回答した女性たちに「どのような心の不調を感じたのか」について具体的に教えてもらいました。
ストレスを感じたことがある人は100%
回答した全員が「ストレス」を感じた経験がある結果に。その次に「うつ状態」「不安」「睡眠障害」と続きました。"どうせ、ただのストレスだし…"と自分の不調を放置してしまうと、どんどん心の不調は蓄積されてしまう可能性ありです。
筆者は会社員時代に、コロナの影響でまったく未経験の部署に異動させられて、それが原因なのか、不眠になったり会社に行くたびに下痢が続いたことがあります。その後、休職を選んだため深刻なことにはなりませんでしたが、あのまま不調を放置していたらどうなっていたのか…。仕事だけでなく、プライベートでも家族の問題や子育て、恋愛、友人との関係性などなど、悩みはつきないですよね。不調を少しでも感じたらそのままにしないことが大切だと思います。
心の不調の原因って?
続いて、心の不調の原因についても女性たちに聞いてみると、
「前職で、仕事内容や社長との関係性に疲れてしまったことが原因です。何もしていないのに涙が出たり、PCを前にすると手が震えるようになりました」(32歳・会社員)
「一時期社内の雰囲気が最悪だった。自分に直接被害はなかったが、とにかく雰囲気が悪くて突然涙が出てくることが数回あった」(35歳・会社員)
「社会人2年目くらいのとき。美容室のアシスタント時代はとにかく仕事に行くのが嫌で毎朝チャリで泣きながら通勤していたけど、行きたくなくて交通事故にあわないかなと思いながら行っていた。話せるような同僚もいなくて人間関係が最悪だった」(34歳・主婦)
「仕事が忙しいなか、子どもの熱がうつり、会社を休まないといけないので上司に連絡したらキツイ言い方をされたとき」(37歳・会社員)
「会社の異動で、人も仕事もがらりと変わったときにストレスを感じた」(27歳・会社員)
「過去の母との関係性」(47歳・専門職)
「妊娠中のメンタルは酷かったと思う」(40歳・専門職)
「テレビで心痛むニュースが続くと胃が痛くなる」(40歳・専門職)
今回のアンケートでは、仕事場での人間関係が「心の不調」の原因になっている人が最も多い結果に。いくら仕事のやりがいがあっても、考え方が合わない社長、子育てに理解がない上司、ピリピリした同僚などなど、嫌な思いを与えてくる人がいるだけで、仕事が辛くなるって当たり前な気がします。仕事って、仕事内容や待遇面ももちろん大切ですが、1番心地よく働けるのって、人間関係が良好な職場なのかもしれません。
対策は、休息をとる+趣味や好きなことをする
続いて「心の不調を感じるときにどうするか」について質問してみると、最も多かったのは「休息をとる」「趣味や好きなことをする」という回答となりました。なんか疲れたな…、辛いな…、と感じたら今ある悩みや課題から一度離れて、しっかり休息をとり、自分から心から好きなことするとベスト。自分だけで解決しようとせずに、誰かに相談することも大切です。
女性たちは普段から「心の健康」を意識している
続いては女性たちに「心の健康を保つために、普段から何か意識していることはありますか?」と質問したところ、87.5%の人が「YES」と回答。自分を喜ばせる方法を知っている人は多数派のようです。
「YES」回答した女性たちに、どんなことを意識しているのかについても具体的に聞いてみました。
あまり深く考えない
「あまり深く考えないことが大事だと思う」(36歳・専門職)
これって、結構大事なことな気がします。深く考えすぎてしまうと、ネガティブになってしまって辛くなったり、何もかもが嫌になってしまったり。考えすぎないほうが心の安定に繋がるのかも。
よく寝る
「とにかく睡眠! 不調の原因以外は健康を保てるように努力する」(27歳・会社員)
「よく寝る。自分を責めないことも大切にしている」(37歳・自営業)
睡眠って、足りていないとイライラの原因になりますよね。他に「早寝早起きを大切にしている」(47歳・専門職)という人も。筆者は、しっかりと睡眠をとってみたら、悩んでいたことがどうでもいいと思えるようになったことがあります。
陽の光を浴びる
「とにかく日光を浴びる! なんかやばいかもと思ったら、外に出て音楽を聴きながら数分歩くようにしています」(32歳・会社員)
忙しいと、ゆっくり陽の光を浴びる時間すらとれない人もいますよね。少しだけベランダに出てみる、少し散歩してみるだけでも気分がスッキリすることってあります。
カラダを動かす
「カラダがカチカチになってきたと思ったら、ヨガやアロママッサージにいく」(36歳・会社員)
「サッカーの応援に行って叫ぶ。太陽を浴びて自分を疲れさせて早く寝る」(39歳・会社員)
筆者は"運動をすることでストレスが緩和される"とどこかで聞いたことがあります。運動とまではいかなくても、軽くストレッチをしてみたり、ウォーキングをしてみるだけでもやってみる価値はありそうです。
ストレスの原因になる人とは距離を置く
「人間関係のストレスで心の健康を害しやすいので、人と接していてストレスを感じたらその人と距離を置く」(32歳・専門職)
会社ではなかなか難しいかもしれませんが、できるだけストレスの原因になる人とは距離を置きたいところ。まずは、"この人とはできる限り関わらない"を目標にしてみるといいかも!
好きなことをする
「好きなゲームをしてリラックス」(33歳・フリーランス)
「犬と戯れる」(40歳・専門職)
時間を忘れるほど、好きなことに没頭できるって幸せですよね。筆者は心が疲れているなと感じたときは、何も考えないで見られるコメディドラマや、バラエティ番組を見るようにしています。辛いときに見ると、リラックスするのはもちろん、笑顔になれて気持ちが楽になるのでおすすめです。
「心の不調」に打ち勝つ術を知っておこう
今回のアンケートでは、仕事場や家庭で嫌なことがおきても、自分を喜ばせる術をもっていたり、心を健康に保つために意識していることがある人が多いことがわかりました。ストレスがまったくない人は滅多にいません。どうもうまく解消できない、というなら、もちろん医療機関を早めに頼るという方法もあります。今回の女性たちの本音と経験談、ぜひ心の不調を感じてしまったときこそ、参考にしてみてはいかがでしょうか。
筆者情報
市岡 彩香(いちおか あやか)
anan web、anan Beauty+を中心に活動するフリーライター。これまでに取材した人数はタレントや経営者を含め500名以上。週7で自炊をするグルメ女子。
文・市岡彩香