「ファインバブルをワンちゃんに」犬のスキンケアに重要なこと｜専門医推奨の最新メソッド

犬の皮膚のバリア機能には皮脂膜（皮膚を膜で守る）、細胞間脂質（皮膚の水分保湿）、天然保湿因子（皮膚の水分保持+軟化）があるのですが、なんらかのトラブルが起きると、かゆみや炎症が起きてしまうことがあります。

動物病院における犬の皮膚疾患は実に24.9%もいるそうで、特に「犬アトピー性皮膚炎」が多くなっているとのこと。

犬アトピー性皮膚炎の治療には、薬物療法、衛生環境の改善、スキンケアが大事となっています。スキンケアには刺激性の少ない洗浄剤、症状に合わせて洗浄剤を選ぶ必要があり、洗浄剤の使用後は十分な保湿が大切です。

ただ、犬は毛量が多くて皮膚がデリケートであり、必要なスキンケアはまだまだ発展途上。課題も多くあるそうです。

そもそも犬のスキンケアには以下が必要不可欠とのこと。

①下洗い剤、クレンジング、入浴剤を使用し、効率的に汚れを落とすシャワーで、皮脂や汗の管理をすること。

②刺激性の少ないシャンプーを使用して泡立てを行うことで、過度な刺激・摩擦を避けること。

③保湿成分配合のシャンプー剤を使用し、シャンプー後の保湿が重要となります。摩擦に配慮して皮膚を乾燥させないこと。

様々なツールを使用して皮膚バリア機能を意識した洗浄をし、そしてエビデンスに基づいたアイテムでのケアが重要となります！

上記の通り、犬の皮膚の衛生状態を保つために週に一度のシャンプーが推奨されていますが、一方で、洗浄後に皮膚バリア機能への不の影響が確認されているとのこと。

つまり、洗いすぎで必要な菌まで取ってしまい、症状が改善されないことがあるのです。

アジア獣医⽪膚科専⾨医／アジア獣医⽪膚科学会会⻑ 伊從氏は、犬のアトピー性皮膚炎治療を目的とした、ファインバブルを用いたよう構成の検証実験を行い、ファインバブルが アトピー性皮膚炎治の症状を改善させる可能性を示唆しました。

伊從氏はエビデンスに基づき、ファインバブルを使用してのスキンケア方法をお話しくださいました♪

①週に一度を目安にファインバブルで洗浄⇒保湿剤⇒乾燥の順にスキンケアを行う。

②洗浄時は、泡を長く犬の体にあてることを念頭に、小型犬であれば桶にファインバブルでお湯を溜める 「ファインバブル浴」 を推奨。大型犬であ ればかけ流しを約5分間実施することを推奨。

③乾燥の原因にもなり得るので、いずれも約5分間の入浴を推奨。

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伊從氏は「今回の一連の研究結果をもとに、犬の皮膚科臨床において洗浄=シャンプーという常識が覆り、ファインバブルが臨床の現場で活用されることを願っています。

ファインバブルが動物病院を中心に広く普及し、多くの獣医療関係者が使用することで、犬のアトピーやそれ以外の皮膚疾患におけるファインバブルの活用法が議論される未来があると嬉しく思います。」とファインバブルへの期待をコメント。

本イベントでは、伊從氏の他、東京⼥⼦医科⼤学 名誉教授／⽇本コスメティック協会理事⻑ 川島⽒、⽇本獣医⽪膚科学会認定医／⽇本コスメティック協会認定指導員の江⾓氏を交えてパネルディスカッションも行われました。

江⾓氏は、「当たり前のように（犬のスキンケアに）ファインバブルが浸透して、ムリなく負担なく、またその時間が犬とのコミュニケーションの時間になることを期待しています。」とコメント。

続いて伊從氏は、 「人間が活用していることが、犬まで降りてきたことが大きな意味がある。 ファインバブルを動物と人がどちらも一緒に使える未来を描けたら」と続けました。

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大切な家族の一員のワンちゃんがより気持ちよく生活できるよう、知っておくべき最新情報でした。ファインバブルを用いたスキンケアがスタンダードになる日もすぐそこかもしれませんね。